
はじめに
オフラインマーケティングであるポスティングについていくつか記事を書きました。
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ポスティングの効果が見直されています。
やはり、広告をじかに手に取ってじっくり見たいというニーズは確かに存在します。
しかし、自宅のポストには日々チラシが満杯に投げ込まれているのも事実で、競争の激しさを物語っています。
そういう状況の中、抜きん出てレスポンスを上げていくにはどうすればいいのでしょう?
配布員の給与は時給ではなく、1枚いくら
マンションや団地などの集合住宅のポストにチラシが溢れている光景はきっとよく見たことがあると思います。
ここだけを見てポスティングは効果がないと決めつけるのは早計です。
集合住宅はポストが密集しているので配布する側から見てもとても楽なのです。
配布員は、楽だから集合住宅ばかりに配布しているのです。
かたや、一軒家にお住いの方のポストはどうでしょう?
そうなんです、、、実はあまりポストに投函されていないのです。
もちろん、一軒家でも日々ポストに投函されるでしょう。
でも、集合住宅とは雲泥の差があります。
配布する側に立ってみましょう。
配布員の給料は、通常1枚配布につき3円〜5円ほどもらっています。
当然配布枚数を稼げるように集合住宅に配布したがるものです。
実は、配布率は、、、80%?
配布をお願いする側のA商店は、『◯◯1丁目』を配布お願いします、というように配布業者Bに指定します。
例えば、その『◯◯1丁目』の世帯数が1,500世帯だとするともちろんポストの数も1,500です。
しかし、業者Bは1,500世帯の80%の1,200枚しか配布しませんでした。
驚くことに、ポスティングを請け負う業者さんは、100世帯の全世帯配布を行いません。
というか100%配布はムリなのです。
例えば坂の上にポツンとある一軒家は効率上配布しません。
もちろん配布員は業者Bから徹底的に配布するよう命令されています。
しかし、配布員も人間です。
1枚いくらで請け負っている仕事なので手を抜いて当たり前です。
夏日なんかは、脱水症状で死にそうになるくらいタイヘンなお仕事なのです。
やはり、手を抜いて当たり前です。
常に手を抜いていないか見張られてるわけではないのです。
しかし、全く配布状況をチェックされないわけではなく、チェックをしに現地に行きます。
だけども、すでに住人にポストから配布物を取られていることも多くて、監視体制も完璧ではありません。
ポスティングは完全に配布員を使用して行う信用商売なのです。
そもそも、世帯100%配布を目指すと非効率になり業者Bは不採算に陥るのです。
このカラクリをわかっておくといいでしょう。

ポスティングは信用ビジネスだからこそ抜きんでることもできる
そこに目をつけ、悪い人間はやはり存在します。
配布したと申告して報酬を業者Bからせしめるのです。
なにぶん自己申告ですからそういった詐欺みたいな状態が蔓延しています。
しかし、だからこそ逆にポスティングで抜きん出ることも可能になってきます。
ホントに真面目に100%配布するとレスポンスはホントに変わってきます。
やはり、配布しにくい奥まったお宅ほど普段チラシがポストに入ってこない分、反応率が高まります。
しかもそういう奥まったお宅こそ大きい昔ながらのお宅で地主みたいな方が住んでおり、3世代同居も当たり前です。
世帯人数が多いのです。
住宅密集地は一人暮らしのワンルームも多く世帯人数は平均すると2.5人くらいだったりしますが、奥まったお宅は世帯人数が10人以上だったりします。
ということは、反応率が上がるだけでなく客単価も上がっていく傾向にあるのです。
ワタクシが経営しておりましたデリバリーピザなどの出前は客単価が一気に跳ね上がるのです。
業者が配布できないような箇所を好んで配布すると一気に売上が上がっていく理由がそこにはあるのです。
しかし、、、ポスティングはここに気をつけろ!
最近はポストに「チラシ配布お断り!」などのステッカーを貼ってあったり結構厳しくなってきたなと実感しています。
個人情報保護法が制定された2003年ごろからだいぶ厳しくなったものです。
マンションも現在はほとんどが「投函禁止」と警告しています。
昼間は管理人の監視が厳しいから夜間に配布したものでしたが、翌朝にはすぐクレームの電話がかかって来る始末です。
タチの悪い管理人も多いもので、投函チラシを拾い集め着払いで送り返してくる強者管理人もいたものです。
チラシ配りは「住居侵入罪」に値するのでしょうか?
刑法130条によると、
正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。
ポストのある共用部分への立ち入りは非常に難しく判断が分かれています。
2018年の状況として下記サイトはギリギリセーフになっています。
しかし、実際逮捕されてもムリはないかもしれません。
十分注意して配布を行ってください。
ポスティングを目の敵にしている人間は一定数存在しています。
めんどくさい人間に引っかかってしまうことも多いです。
ポスティングにケチをつけて来るような人間はやはりどこかおかしい支離滅裂なところがあります。
ストレスの捌け口として怒りの矛先をコチラに向けてきますから用心が肝心です。
おわりに
アナログな販売促進策としてオフラインマーケティングの代表、「ポスティング」を紐解いてみました。
日本は高齢化社会に突入しています。
やはり、手にとって見ることができるチラシ広告は高齢者にとって最適な媒体なのです。
高齢者はインターネット広告は全く見ないと言っても過言ではありません。
チラシを触って触感、そして視覚を使って見る。
5感のうち、普通の広告より触感が多いのです。
感覚を刺激する広告が強いのは当たり前です。
即効性はない地味な販促策ですが、是非とも、ポスティングの威力を知ってもらいたいと思います。
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