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顧客体験マーケティングー連日おじいちゃんおばあちゃんで満員御礼状態のコレ!

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顧客体験マーケティングー連日おじいちゃんおばあちゃんで満員御礼状態のコレ!

世の中にはいろんな商売やビジネスがあるものです。
そしていろんな販売方法を見ることができます。
スーパーやお店での販売、テレビ通販、クチコミ営業販売、ネット販売、、、などたくさんあります。
顧客体験を経てマーケティングに繋げることが有効なのです。
そこで、昔から気になっているものに、『〇〇トロン』というものがあります。
『コスモトロン』『ヘルストロン』『エナジートロン』『ドクタートロン』などなど、、、
聞いたことがないというヒトもいると思いますが、あなたの町で一度は目にしていると思います。
独特のマーケティングで販売しているその方法を見ていきましょう。

顧客体験マーケティングー変わった販売方法の『〇〇トロン』

ヘルストロン

こういうヤツです。

なんじゃコレ、、、という感じですが、「電位治療器」と呼ばれる健康医療機器だそうです。
この機械ですが、販売方法がちょっと変わっています。
全国各地の会場の「ハピネスプラザ」という体験会場での体験会を通して高齢者にアプローチする販売方法です。

こんな会場や、、、
ハピネスプラザ1
こんな会場、、、、
ハピネスプラザ2
気にしてないと気づかないでしょう。
そして、こんな会場に連日おじいちゃんおばあちゃんが集っているのです。

会場は連日おじいちゃんおばあちゃんで満員御礼状態

そんな不思議な光景を見たことないですか?
おじいちゃんおばあちゃんが満杯に入っていて一人のヒトのお話を講演みたいな感じで聞いているのです。
よっぽど人気あるんだなと昔から気になってはいました。
効果があって安くていい商品にちがいない!、、、、
そう、思ってましたが、どこにも価格の記載がありません。
一体いくらくらいする商品なのでしょうか?

〇〇トロンのお値段は軽自動車と同じ??

見つけました見つけました!
○○トロンをたくさん取り扱う代理店に記載がありました。
高いものでは80万円近いです。
美容と健康はお金で買う時代です。
この業界は価格の値付けがはっきりしないものが多くてちょっと疑心暗鬼です。
にしてもお年寄りにこんな高価なものを販売していることがちょっと恐ろしい。。。
それがいい商品であったとしてもです。
きっと原価は低いのだとは思います。
しかし、研究開発費の負担は大きかったのでしょう。
だからこれだけの値付けの正当性があるのかもしれません。
実際、上部掲載の写真には1928年に博士が開発と書かれています。
歴史が長いのはそれ相応の治療回復者がいたからこそだとは思います。
確かに落雷で特殊能力を得たりするという実話もたくさんあります。
電気のチカラで病状が回復なんてことは十分にあり得ることなのでしょう。
もちろん個人差はあるよということなのでしょうね。
でもこの電位治療器が登場して、随分と年数が経過しています。
そろそろ100年です。
これだけの年数が経過していれば廉価版の安い商品が出回ってきてもいいはずです。
しかし、値崩れが起きていないのです。

売れているからこその販売方法

確かに美容・健康に関わる商品はサロン等で体験方式で販売していることが多いのが現状です。
売っている側としても怪しく思われることを前提にそれを払拭しようとしているのです。
ヒトによって効果が出たり出なかったりが当然の業界なので体験会を実施しているのでしょう。
そして実際に売れているからこそ、この販売方法と商品は長く継続しているのです。
恐るべし〇〇トロン。
ところで、効果はホントにあるのか!?と言ったところが非常に気になるところでしょう。
それは、、、やはり個人差があります。
健康関連の商品はだからなくならないのでしょう。
効果がないのは個人差で治らない人がいるのも当然だと結論づけてしまうことができるからなのです。
しかし、実際に効果がある人も相当数いるので詐欺とは呼べないところでしょうか。
クスリと同じですもんね。
そして高齢化が急スピードで進む日本では需要は止まることはないのでしょう。
しかし、マーケティングの視点からこの販売方法はとても興味深いです。
きちんと試験的に使用していただいて気に入ったら購入していただくという点では文句の言いようがありません。
だからはっきり言って高額であろうと金額は一切関係のないことなのです。
そして、おじいちゃんおばあちゃん達がカラダの痛みで苦しんでいるところに痛みが和らいでくるというのは何者にも変えがたい程の嬉しさなのです。
なので良心的な販売方法と言えばそうなのです

「顧客体験」とは!?

そもそも顧客体験とは何でしょうか?
顧客体験とは、、、
ユーザーが企業の商品やサービスに興味を持ち、その商品やサービスを利用するまでの一連の接点(顧客接点)で感じる体験を表す言葉です。
製品/サービスの購入検討段階から利用段階に至る過程において、顧客が企業との様々な接点で感じる体験を表します。
例えば、商品やサービスの使い勝手やデザイン、価格設定などが含まれます。
顧客体験は、企業にとって非常に重要な要素です。
良い顧客体験を提供することで、リピート率が上がり、口コミで新規顧客獲得につながるのです。
また、競合他社と差別化することも可能です。
最近ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により、オンライン上でも良い顧客体験を提供することが求められています。
CX(Customer Experience)向上のポイントは多岐にわたりますが、「ブランドの軸」を明確化し、「おもてなし」や「エンゲージメント」、「パーソナライズドマーケティング」、「UX/UIデザイン」、「アフターサポート」といった項目が挙げられます。

CXの記事は書いていますのでご覧ください。

「顧客体験」は実演販売

難しいことを書きましたが、
アナログ的に言うと、昔ながらの「実演販売」です。
東急ハンズなんかは有名ですよね。
ジャパネットはTVで実演販売しています。
しかし、TVだと視聴者に視覚と聴覚の二感でしか訴えません。
スーパーや家電製品店での実演販売は五感に訴えかけることができます
実演販売は最強の販売方法です。
見てると買いたくなりませんか?
実際、実演販売には行列がつきものです。

顧客体験を高める

顧客体験は、実施するだけでは弱く、さらに高めることが必要です。
顧客体験を高めるには、以下の5つのステップがあります。
1. 引き続きの顧客を確実にできるようにする
2. 顧客が期待している体験価値は何か
3. 自社の課題は何か
4. 顧客の期待を超える価値を提供するために、どのような対処が必要か
5. KPIの設定

まず、自社が提供した価値を表す「ブランドの軸」を決めることが重要です。
次に、カスタマージャーニーマップ(=お客様と商品やサービスの関わりをまとめたもの)を作成し、丁寧にお客様体験の流れを可視化することが必要です。
このマップでは、自社と顧客とのタッチポイントや、顧客の行動・思考・感情などを落とし込み、一覧化します。
次に、カスタマージャーニーマップから得た情報から、自社が提供するサービスや商品に対してどんな重要な課題があるか洗い出すことです。
そして、その課題を解決するためにどんなにしても必要か考える事も大切なのです。
最後にKPI(Key Performance Indicator)を設定し、目標達成思考を測定することも重要です。
例:NPS®(ネットプロモータースコア)、顧客満足度、LTV(ライフタイム)

顧客体験を高めることに成功した実例

顧客体験を高めることに成功した実例は数多くあります。以下に、いくつかの具体例をご紹介します。

  • Netflix

Netflixは、動画ストリーミングサービスの世界最大手企業です。Netflixは、顧客の視点で商品やサービスを設計し、顧客満足度を高めることに成功しています。具体的には、以下の施策を実施しています。

* 月額定額制で好きなだけ動画を視聴できる料金体系
* 幅広いジャンルの動画を揃え、顧客のニーズに合わせた視聴体験を提供
* 新作映画やドラマをいち早く配信し、顧客の期待値を高める
  • Amazon

Amazonは、世界最大のオンラインショッピングモールです。Amazonは、顧客の利便性を高めることに成功しており、顧客満足度の高いサービスを提供しています。具体的には、以下の施策を実施しています。

* 24時間365日いつでも注文できるシステム
* 配送のスピードと正確性を高める取り組み
* 顧客の購入履歴やレビューを参考にした商品のおすすめ機能
  • スターバックス

スターバックスは、世界最大のコーヒーチェーン店です。スターバックスは、顧客に居心地の良い空間を提供することで、顧客満足度を高めています。具体的には、以下の施策を実施しています。

* 温かみのある内装とBGM
* 無料Wi-Fiの提供
* スタッフによる丁寧な接客

これらの企業は、顧客の視点に立って商品やサービスを設計し、顧客のニーズを満たす施策を実施することで、顧客体験を高めることに成功しています。

なお、顧客体験を高めることは、企業にとっても大きなメリットがあります。顧客満足度やロイヤリティの向上、売上や利益の増加などの効果が期待できます。

〇〇トロンは顧客体験最強

そこでやはり顧客体験を高めないことには意味がありません。
それが、〇〇トロンの存在ですね。
おじいちゃんおばあちゃんに体験してもらい、しっかりセミナーで効果を説明してきちんと五感に刷り込んでいるわけなのです。
時間もたっぷり費やして体験価値を向上させています。
もちろん副作用として、「洗脳」に近いものと誤解をされてはしまいます。
しかし、顧客体験を高めると言う意味では「〇〇トロン」は最強ではないかと思います。

顧客体験マーケティングーセールスは主導権

セールスをしているとお客さんに反論されることがしばしばあります。
その都度動揺していればいつまで経っても販売が伸びることはありません。
その点セミナータイプによるセールスに反論はありません
たまにヤジみたいなのが飛び交うことがあるかもしれませんがやはりそれはヤジなので気にしなくてもいいでしょう。
2人で対面営業だと反論も多くなります。
重要なのは、このセールス段階で見込客に反論され、話が混乱するのを避けなければいけません。
会話の主導権を維持し、セールスを続けて、商品やサービスの全容を説明しなければいけません。
「高い!」と反論を受けた時の会話例をご紹介します。
1. 高いと思われますよね。でも、これはあくまでも1つの価格帯によるものです。詳しい内容はまた後でご説明させていただきますね。
2. もちろん他の選択肢もございますのでご安心ください。先にこの商品の機能と効果を説明させていただきますね。
3. おっしゃる通り、これまでの商品と比較すると高く感じられると思います。しかし、それには理由があります。説明させていただきますね

と飲み込んだ上で、セールスを続けることです。

おわりに

空きテナントにある日いきなりノボリが立ち、簡易的な手書きポスターなどをペタペタ貼った会場に突然おじいちゃんおばあちゃんが押し寄せる景色は異様でとても目についてしまいます。
でもこんな景色がこれからももっといろんな場所で目撃されることでしょう。
健康と美容にはどこまでもお金を払い続けるのが現在の人々の行動なのです。
次なる〇〇トロンがまたすぐ市場に出現することでしょう。
「ハピネスプラザ」が「アンハピネスプラザ」にならないように、、、
今回は面白いマーケティングセールスを見ていきました。
セミナータイプのセールスは一度に多くの見込客を発掘できる素晴らしい方法だということがわかりました。
参考に色々と考えてみましょう。

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