ビジネスを展開する上で、その収益性はとても重要です。
更に近年はその多様性に目が向いてしまいます。
思わぬ収益の生み出し方には目を見張るものがあります。
その事例を見て小規模事業にもどんどん生かしていきましょう。
目次
収益多様化の重要性
Amazonも今や大きすぎてちょっとしたことでもニュースになっています。
Amazonの配送を請け負ったクロネコヤマトがブラック化したニュース。
激安商品の出品で商品届かず個人情報搾取のニュース。
Amazonは急激に巨大になりすぎたので体制に不備が出始めている印象です。
まだまだ若い会社ですが、もはやベンチャーとは呼べる規模ではありません。
Amazonは莫大な宣伝広告費を使ってテレビCMなどをしたりして一般消費者向けに事業を行なっているため、オモテの姿ばかりがクローズアップされているのが実情でしょう。
しかし、Amazonにはウラ事業があるのです。
しかもかなり儲かっています。
それは、、、
マーケティングの一環として見ていきましょう。
Amazonの影の事業
Amazonは2006年にサーバーを提供するサービスを開始しました。
それが、AWS 【Amazon Web Service(アマゾンウェブサービス)】です。
まだ、クラウドが注目を集める前から、AmazonはAWSを立ち上げていたのです。
サービスの種類も多種多様ですが、主に使ったぶんだけ使用料を支払うサーバーを提供する事業者向けのBtoBサービスです。
サービスの内容はテクニカルな部分が多いのでちょっと難しいです。
AWS 【Amazon Web Service(アマゾンウェブサービス)】
でも事業規模は着実に大きくなり今では本業のECをしのぐ優等生になっています。
もはやAmazonは本の販売で儲けていない
4/27の四半期決算で、売上高は357億1400万ドル、純利益は7億2400万ドル(1株あたり1.48ドル)だった。
営業利益は10億500万ドル。
その中でAWSは売上高が前年同期比43%増の36億6100万ドル、営業利益が8億9000万ドルとなった。
なお、Amazonの北米におけるEコマース事業の営業利益は5億9600万ドルだった。
Amazonの北米以外における事業の第1四半期売上高は前年同期の95億6600万ドルから110億6100万ドルへと増加した。
売上は1割しか占めていないAWSですが、利益は65%以上を占めています。
なんと、AWSの貢献度の高さでしょう。
正直、本を売ってる場合ではないでしょう。
Amazonは本を売ってるように見せかけて裏ではサーバーを売っているのです。
AWSスタートのきっかけ
Amazonは今や大企業です。
しかし、もちろんAmazonにもベンチャー時代はあったのです。
大企業には大企業の魅力、ベンチャーにはベンチャーの魅力があります。
大企業の魅力はやはり安定性でしょう。
そしてベンチャーの魅力は将来性。
その将来性に魅力を感じなくなると人材の流出が始まります。
もはや大企業に変貌したAmazonはワクワク度に欠ける面が見え始めたのかもしれません。
そこでAmazonは新事業創出という手に打って出ました。
それがAWSの誕生です。
Googleは、勤務時間の20%を自分のプロジェクトに充てるという独自の勤務ルール「20%タイム」があります。
Googleも新規事業に常に目を光らせています。
同じようにAmazonも現状に満足しないように新規事業を作り出し、有能な人材を流出しないようにしています。
やはり仕事は面白くないと続かないものです。
それをマーケティングとしてみるととても秀逸ではないでしょうか。
事業は多角化によりリスクを軽減できます。
知名度はネットショッピングでバツグンなamazonは常に新規事業を立ち上げ、注目されるようになります。
きちんとブランディングができています。
勝ちのスパイラルとでも言いましょうか。
他の企業も、、、
他の企業もBtoB事業を運営していますが、AWSほど極端に利益を出している事業はないのではないのでしょうか。
サーバー事業は運営するに当たって人件費もほとんど発生しません。
そういう意味では、見えないところで稼いでいるイメージが強く、AWSは事業として最強かなと感じます。
しかし、amazonでさえ成功の影には多くの失敗が存在しているはずです。
マーケティングの前にチャレンジ精神がまずありき、、ということでしょう。
収益多様化の必要性とは?
中小企業や小規模事業者にとって、収益の多様化はビジネスの安定と成長を実現するために欠かせない戦略です。
特に市場の変動や予期せぬ事態に備えるためには、収益源を複数に分散させることが重要です。
コチラでは、収益多様化の必要性を深掘りし、なぜ小規模事業者にとって収益の多様化が重要であるかを解説します。
小規模事業者が直面する収益のリスク
小規模事業者は、大企業に比べて収益の変動に対する耐性が低いことが多いです。
一つの収益源に依存している場合、その収益源が何らかの理由で減少したり、消失したりすると、事業全体に大きな打撃を与える可能性があります。
例えば、主要な顧客が競合他社に移ったり、取引先が倒産したりするだけで、売上が一気に減少してしまうリスクがあります。
また、経済状況や市場動向の変化も収益に大きく影響します。
景気の悪化や消費者ニーズの変化により、需要が減少したり、価格競争が激化したりすることがあります。
このような状況で収益を一本の柱に依存していると、事業を継続することが難しくなる可能性があります。
収益多様化がもたらす安定性と成長
収益多様化を実現することで、事業の安定性を高めることができます。
複数の収益源を持つことで、一つの収益源が減少しても他の収益源でそれを補うことができるため、リスクを分散することができます。これにより、事業の存続可能性が高まり、予測できない経済変動にも柔軟に対応できるようになります。
さらに、収益多様化は事業の成長にも寄与します。
新たな収益源を開拓することで、新しい市場や顧客層にアプローチできるようになります。
これにより、事業の規模を拡大し、売上を増加させることが可能になります。
また、収益の多様化は、イノベーションを促進し、競争力を高める要因にもなります。
異なる市場や分野で成功するために、既存のビジネスモデルを改善したり、新しいビジネスモデルを開発したりする必要が生じるからです。
収益多様化が事業の長期的な成功に繋がる理由
収益多様化は、短期的なリスク管理だけでなく、長期的な成功のためにも重要です。
持続的な成長を遂げるためには、収益を多様化させることが不可欠です。
市場や顧客のニーズは常に変化しており、一つの収益源に依存することは将来的なリスクを高める可能性があります。
さらに、収益多様化は事業のレジリエンスを強化します。
外部環境が変わっても、複数の収益源があることで適応能力が高まり、事業が生き残る可能性が高くなります。
例えば、技術の進化や規制の変更、新しい競合の出現など、外部要因による影響が収益に与えるリスクを軽減できます。
最後に、収益多様化は企業のブランド価値を向上させることにも繋がります。
異なる市場や業界で成功を収めることで、企業の信頼性やブランドイメージが強化され、さらなるビジネスチャンスを創出する可能性が高まります。
収益多様化の重要性:「銀座ルノアール」とその収益構造
ルノアールは、高級感のあるカフェチェーンとして知られており、サービスの質の高さや落ち着いた店内の雰囲気から、多くの客が長居する傾向にあります。
しかし、ルノアールの収益の一部は意外なところから来ているという内容です。
ルノアールの事業展開
ルノアールは、単に喫茶店としての事業だけでなく、他にも様々なコンセプトの飲食店や貸会議室事業を展開しています。
これにより、多様な顧客層に対応し、収益源を多角化しています。
決算書から見える収益構造
ルノアールの決算書を分析すると、注目すべきは「受取補償金」という勘定科目です。
これは、ルノアールがビルオーナーから立ち退きを求められた際に受け取る補償金、すなわち「立退料」に該当します。
ルノアールの利益の約1/3以上がこの立退料による収入であり、過去4年間の決算書からもこの傾向が明らかになっています。
意外な収益源
ルノアールの収益のうち大部分が立退料によるものであることは、多くの人にとって意外に感じられるでしょう。
飲食業を主とする企業が、立退料を重要な収益源としていることは、独特なビジネスモデルと言えます。
喫茶店「銀座ルノアール」が単なる飲食業だけでなく、立退料という予想外の収益源を持っていることが明らかになりました。
これは、ビジネスの多様性と柔軟性を物語る興味深い事例です。
オモテから見るとコーヒーを売って稼いでいるように見えますが、内実は違っていたのですね。
ビジネスを成功させるにはやはり柔軟な発想が必要なのです。
収益多様化のための具体的な戦略
中小企業や小規模事業者が事業を安定させ、持続的な成長を遂げるためには、収益の多様化が非常に重要です。
しかし、収益を多様化するための具体的な戦略を理解し、実行に移すことが不可欠です。
コチラでは、新規収益源の開拓方法から既存事業の収益多様化、さらにはデジタルツールを活用した収益多様化の実践例まで、具体的なアプローチを解説します。
新規収益源の開拓方法とその効果
収益多様化を図る上で、まず取り組むべきは新規収益源の開拓です。
新しい収益源を見つけることで、事業の安定性が向上し、成長の機会が広がります。
新規収益源を開拓する方法としては、以下のアプローチがあります。
新製品・新サービスの開発
現在の市場に新しい製品やサービスを提供することで、新たな収益源を確保することができます。
市場調査を行い、顧客ニーズを把握した上で、それに応える形で新しい提案を行うことが成功の鍵です。
異なる市場への参入
現在のビジネスモデルを他の地域や業界に展開することで、新しい顧客層を獲得し、収益を多様化することができます。
例えば、地元で成功している製品やサービスを他の地域に広げたり、異なる業界でのニーズに応じた商品を提供することが考えられます。
コラボレーションやパートナーシップ
他の企業や組織と協力することで、新しいビジネスチャンスを創出できます。
共同で新しい製品を開発したり、異なる専門分野と協力することで、収益源を増やすことが可能です。
これらの新規収益源の開拓は、リスクを分散し、事業の成長を加速させる効果があります。
特に複数の収益源を持つことで、一つの収益源が低迷した場合でも他の収益で補うことができ、事業全体の安定性が高まります。
既存事業の収益を多様化させるアプローチ
新規収益源を開拓するだけでなく、既存事業の収益を多様化させることも重要です。現在のビジネスをベースにしながら、収益を多様化する方法をいくつか紹介します。
クロスセルやアップセルの戦略
既存顧客に対して、関連する製品やサービスを提案することで、収益を増やすことができます。
例えば、既存の製品に付随するオプションサービスや、より高価な上位モデルを提案することで、顧客単価を引き上げることが可能です。
定期購読モデルの導入
定期的に収益を得られるビジネスモデルを導入することで、収益の安定性を高めることができます。
サブスクリプションモデルやメンバーシップサービスなど、顧客が継続的に利用できるサービスを提供することが効果的です。
ブランドの拡張
現在のブランドを活用して、新しい商品ラインやサービスを展開することも一つの方法です。
例えば、既存の強みを活かして新しいカテゴリーに進出したり、既存顧客の別のニーズに応える商品を提供することで、収益の多様化を図ることができます。
これらのアプローチを実行することで、既存事業に新たな収益源を加えることができ、事業の安定性と収益性を向上させることができます。
デジタルツールを活用した収益多様化の実践例
現代のビジネス環境では、デジタルツールを活用することで収益多様化を図ることができます。
特に小規模事業者にとって、デジタルツールはコストを抑えつつ収益を増やす強力な手段となります。
以下にいくつかの実践例を紹介します。
オンラインマーケティングの強化
ウェブサイトやSNSを活用したオンラインマーケティングは、新たな顧客層を獲得し、収益を増やす効果的な手段です。特に、SEO対策やコンテンツマーケティングを行うことで、検索エンジンからのトラフィックを増やし、ウェブサイト経由での売上を増やすことができます。
Eコマースの導入
物理的な店舗に限らず、オンラインショップを開設することで、24時間365日収益を上げることが可能になります。
特にニッチな市場や独自の商品を扱っている場合、インターネットを通じて世界中の顧客にアプローチすることができます。
デジタルプロダクトの販売
情報商材やオンラインコース、デジタルコンテンツなどの販売は、在庫リスクが少なく、高い利益率を得られるビジネスモデルです。自社の専門知識やノウハウを活かしたデジタルプロダクトを作成し、販売することで、新たな収益源を確立することができます。
これらのデジタルツールを活用することで、従来のビジネスモデルに加えて新しい収益源を作り出し、収益の多様化を図ることができます。
特に、デジタルツールを活用することで、低コストで高いリターンを得ることができ、小規模事業者にとって非常に有効な戦略となります。
おわりに
人材流出という危機感が招いた新規事業AWS。
きっかけがリスク面にクローズアップされて、それが屋台骨になるなんて誰も予想ができなかったことでしょう。
楽天もEコマース事業のイメージがありますが、利益のほとんどは楽天カードでおなじみの金融がほとんどです。
変化の激しいこの時代、経営者のほうも全く予想がつかなかった結果になっているのだと思います。
そう考えると固定観念に縛られててはダメですね。
そして、今や、生活に欠かせないAmazonの存在。
消えてゆくサービスも多いですが、Amazonプライムだけはなくならないでほしいものです。
ちなみに、この記事はSEO対策としてタイトルが「マーケティングのやり方として、Amazonは本を売ってると見せかけて裏ビジネスで莫大に儲けている」としています。
『やり方』というワードを入れて、なんだかスマートではありませんが、あくまでもSEO対策として挿入しているワードなのでご了承ください。
これもマーケティングのやり方の一つなのです。