目次
はじめに
高齢化の後押しでデリバリーのマーケットは拡大しています。
しかしどこまでも伸び続けるなんてことは絶対にあり得ません。
成長期に入ると、いつまでもこの状態が続くと勘違いしてしまいます。
市場の成熟化は絶対にやってきます。
これに気づいて行動に起こすヒトこそが生き残るでしょう。
成熟市場に参入するな!ーニーズとシーズ、どちらが重要?
デリバリーというインフラを構築したら、消費者のニーズを満たすようにいろんな物やサービスをデリバリーすることを考えます。
これはもちろんそうなのですがそこには後追いが必ず現れて熾烈な競争が待っています。
ニーズについてはマーケティングが重要になってきます。
先を走りながらも『シーズ』についても考えていく。
これこそが重要です。
従来にないビジネスモデルを発案してスタートしてみます。
『シーズ』は企業側からの消費者への提案です。
そこにはお客様アンケートや市場調査からは何も生まれません。
事業には短期・中期・長期戦略が必要です。
ニーズを満たすのが短期・中期戦略。
シーズを満たすのが長期戦略と捉えてみるのがいいでしょう。
ユニチャームがインドで成長市場に
デリバリーではないですが、参考までに。
ユニ・チャームがインドでの生理用品普及に向け、農村部での女性の起業家育成に注力しています。
現地法人が生理用品を販売する女性を支援する事業を進めているのです。
というのも、依然としてインドでは農村部を中心に生理用品の使用率が低いのです。
ユニ・チャームの調べではナプキンの使用率は40%程度にとどまっています。
生理の時に学校を休まざるを得ない女性も多いといいます。
同社はプロジェクトを通じて2030年までに、ナプキンの利用率を現状の2倍近い80%にまで引き上げるという計画があるのです。
ユニ・チャームでは2014年からインドの女子学生らを対象に、生理用ナプキンの使い方などを教える活動を実施してきたのです。
同社では2023年中に15万人、2030年までに100万人の女性に生理教育を行う目標を掲げています。
なんと、インドの生理用品市場は2倍になるポテンシャルを持っているわけです。
この、「6割の生理用品未利用者」は、まだ手つかずの市場であり、「潜在顧客」となるのです。
女性起業家たちは、この啓発をする「拠点」にもなると思われます。
インドの人口は中国を超えるともされています。
そんな巨大市場の成長市場に参入することが間違いなく企業の急成長につながっていくのです。
成熟市場に参入するな!ーシーズを生み出すちょっとしたヒント…
デリバリーや出前は基本的に消費者に商品をお届けする一方通行の1WAYです。
そしてお寿司屋さんはこれに『寿司桶回収』の行程がプラスされ2WAYになります。
例えばこれを3WAY,4WAYでやってみるとすれば・・・
という感じです。
キーポイントは経費のことも考えて『なるべく空(無荷物)状態にしないこと』です。
運送業はIT化のおかげで帰りは空にならないようマッチングが進んでいます。
IMG_6856 / Monica’s Dad
市場が無限に拡大するという幻想には気をつけましょう。
消費者の一歩先行くビジネスをトライしてみましょう。
あまり先を突っ走りすぎることも失敗を招きます。
成熟市場に参入するな!ーおかんデリバリー参上!!
デリバリーはブーム化しているところもあるので現状のサービスをデリバリー化(「デリバリー」という呼称を付ける)してみるといいかもしれません。
例えば、、、お手伝いさんをデリバリー化してみましょう!
これはいける!
おかん、、、デリバリー
でも、
おかんがデリバリー?
おかんをデリバリー?
う〜ん、おかんがデリバリーは普通ですね。
おかんをデリバリー!
例えば、
『朝やで、あんたはよ起きるんやで〜』って起こしに来てくれる。
『朝ごはんやで〜』ってごはん作ってくれる。
『遅刻するで〜、はよ仕事行きや〜』って見送ってくれる。
『今日、仕事どうやった?しっかり働いたか?』って、ちょっと馴れ馴れしい。。。
『あんた、彼女おらんのか??』って、余計なお世話や!ってツッコミそう。
お手伝いさんをもっと踏み込んで、ズケズケ入り込んでくる。
ホントのおかんみたいに。
正直、ビジネスとしては儲からないと思います。
でも目的は別なトコロにあります。
宣伝効果です。
『おかんデリバリー』なんて面白いビジネスネームは必ず話題になります。
この話題をきっかけとしてあなたは次なるステップに進むことができます。
バズるための話題作りのご提供です。
誰かやりません??
成熟市場に参入するな!ーついに複合店舗も限界!?
コロナ禍により、飲食店のテイクアウト&デリバリーが活況ですが暗雲が見えてきました。
ゴーストレストランもそうですが、1店舗で多数の専門店を展開する複合化の怪しさが露呈してきました。
出前本は30業態以上、TGALも20業態近くカバーしています。
ワタクシも1店舗5業態くらいは運営していましたが、もはや30業態は完全にやりすぎ。
モラルを疑うってもんです。
マニュアルに沿って料理を作るだけなので何年も修行した熟練したプロではありません。
専門店には間違いありませんが、見えないからって行き過ぎてる感は否めないでしょう。
売れるからってファンドも入って事業を大きくフランチャイズ化しようとしてる姿はちょっとヤバイですね。
間違いなくこのスキームは遅かれ早かれ破綻します。
今から次のステップを考えておいた方がいいでしょう。
現在複合されて儲かっている方はそろそろ真剣に次世代デリバリーを考案しませんか?
おわりに
コロナ禍で盛り上がったデリバリーも都心ではもうすでに淘汰が始まっているようです。
郊外や地方都市ではまだまだ売上上昇が見られるものの、都心では大手チェーン店ですら撤退が始まっています。
都会ではUberの進出もあってホントに美味しいお店のデリバリーが盛んです。
なので、二極化なんでしょうね。
儲かっているところは儲かっていて、中途半端なお店は売上が下降していると思われます。
タピオカ同様ブームに踊らされることなく、堅実な商売を心がけることが地道なヒットを生み出すのかもしれません。