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ブランド戦略 成功例ー女性一人で起業したブランドに学ぶこと

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ブランド戦略 成功例ー女性一人で起業したブランドに学ぶこと

はじめに

起業ブームになって久しいですが、女性の進出も甚だしいものです。
子育てしながらの起業だったりと頑張る女性を多く見るようになってきました。
そんな中、女性一人で頑張る例として『UPQ』と『「アスタボニタ」』を見ていきたいと思います。

ブランド戦略 成功例ーUPQ

女性1人で何種ものデジタル家電を数カ月で作り上げた、UPQ(アップ・キュー)。

矢継ぎ早に製品を開発し、独自の製品を少量生産し、売り切る。
市場への新しい商品投入の仕方でクローズアップされました。
何と言っても女性一人でやりきっていたところがすごいです。
しかし、以前より生産を委託していた「cerevo」に2021年吸収合併されました。
そのUPQから何点か学んでいきましょう。
UPQ
UPQは「サードウェーブ家電」と言われています。
第一の波は戦後の3種の神器と言われた家電の時代位です。
ものが不足していた時代です。
そして、家電がほとんどの消費者に行き渡ったところで、第2の波が高付加価値と激安家電の二極化の時代です。
ここで台湾や中国のハイアールなどの家電メーカーが誕生しました。
しかし、こちらも競争が激化しました。
その設備を使って少量生産するシステムがサードウェーブです。
業界別に消費嗜好の転換点があるものです。
それを顕在化させたものです。
web2.0なんてコトバもありました。
インターネットの世界での流れの変化を意味しました。
時代の転換点を明確に捉えて、潮流に乗ることです。
物事には必ず、成熟期、衰退期があります。
数値を解析して、今、市場がどこにあるのかを見つけることが大切です。
そして、戦略を打っていけばいいのです。
なかなか、ジブンが携わっていることは客観視できないものです。
そこを、冷静に数値管理し今後の指針を示していくことが大切です。

ブランド戦略

一昔前に異業種共同ブランド「WILL」というものがありました。
オレンジ色を基調としたブランドでトヨタのクルマやパナソニックの家電などがありました。
一つの商品が気にいると同じブランドの他の商品も欲しくなるものです。
Apple好きはAppleマニアが多いですし、高級ブランドのルイヴィトンやPRADAなんかもその典型です。
幅広い商品ラインナップはブランド戦略の常です。

ぼっち戦略

やはり「一人でやってる電機メーカー」というキャッチに勝るものはないでしょう。
一人でできるという発想がそもそもわいてこないものです。
UPQは委託先としてcerevoを選んでいました。
業務をどんどん委託して、コントロールしています。
全部自前でやるのか、それとも外部委託するのか。
最近はどちらかに偏っている傾向が強いです。
amazonやUberなんかは配送を外部委託するにしても、スマホアプリなんかを導入して低い経費で一般の人を使っています。

委任や委託をして自分の時間をもっと大切なことに使うという割り切り感はこれからももっと大事になるでしょう。

カラーバリエーション戦略

女性だということでやはり製品のカラー戦略でしょう。
単純にカラーバリエーションを増やすことは消費者の選択肢が増えるものです。
それに、近年、意識の高い女性はジブンのラッキーカラーを持っています。
なので、そのマイカラーの製品を持つということはラッキーだし、ステイタスにもつながるのです。
そしてUPQみたいなオリジナルの色を使ったカラー戦略です。
ファッション性が格段にアップします。
感性豊かな人たちをターゲットに確実に興味を引きそうです。

マスマーケット戦略

UPQを代表する製品といえばやっぱりスマホです。
スマホを軸として事業を組み立てるのは現在は欠かせないところでしょう。
大衆向けのマスマーケットとはちょっと意味が違ってきますが、スマホというところで大半の人にとっては製品を見るきっかけになると思います。
確実に知名度は上がります。
まずは消費者が大量に存在するであろうマーケットゾーンにターゲットを絞ってみると思わぬ効果があるかもしれません。

「UX」の重要性

iphoneの登場によりガラケーから解放されてかなり「携帯電話」の使い方が変わったのではないでしょうか?
よもやライフスタイルにまで影響が及ぶことになるなんて思わなかったのではないでしょうか。
iphoneのヒットには「操作性」によるとことろが大きいのです。
UPQもシンプルデザインで機能をかなり絞ったプロダクトが多いのです。
これはトレンドでもあります。
プロダクト開発の優先順位に「操作性」が欠かせないことの結果です。
「UX」(user experience)の重要性です。
iphoneにしても機能的にはあまり進化していません。
再デザインしただけの結果なのです。
最近流行りのチャット系アプリも同じです。
メールという通信手段があるにもかかわらず、「LINE」や後発のビジネスチャットアプリ「チャットワーク」や「slack」は大人気です。
両アプリケーションともに使いやすくて常時アプリを開いているような状況です。
「操作性ハードル」を下げることがキーワードなのです。

ブランド戦略 成功例ー女将の作った化粧品

伊豆稲取温泉(静岡県東伊豆町)にある稲取赤尾ホテルの若女将、が県産天然素材にこだわった化粧品の製造販売に乗り出したそうです。
商品名は「アスタボニタ」で、『同県三島市産ハーブや富士山の雪解け水を使った美容ジェルで、41種類の天然美容成分を配合し、三島市のハーブ園製造の精油をぜいたくに使用しています。
この天然の美容ジェル「アスタボニタ」の公式サイトはこちらです。

なんと、ホテルの若女将が開発した商品なのです。
サイトもネットショップのBASEで作られているのです。
全く個人として自分で開設した感じがあります。
女将自身は大学卒業まもなく結婚し、稲取赤尾ホテルでエステティシャンとして3000人以上に施術したとのこと。
そうした経験から「顧客の生の声を反映した商品を開発したい」と考え、まずは沖縄産植物の月桃や海洋コラーゲンなどを使った化粧品「雪肌月桃」を商品化したのですが、同商品は天然成分だけでなく化学物資を含み、納得できない部分もあったのです。
静岡県産成分が含まれていないことも気がかりだったことから、さらに進化させていったのです。
これが女将の思いの強さなのです。
そして、無添加化粧品のOEMメーカーと2年間試作を繰り返して完成させたのが現在の商品です。

個人の「想い」を商品化できる

結局、女将はOEMメーカーを巻き込んで商品を完成させているのです。
何がスゴイって一個人がメーカーと折衝して商品化したところなのです。
後ろ盾として「ホテルの女将」というブランドが付いていますが、それにしてもスゴイなと思うわけです。
思いの強さは、それ自体がマーケティングとして機能します。
自然発生的にクチコミが伝わっていくのです。
賛同者が現れやすいのが特徴です。
周りの人に喋りまくる印象です。
これが女性のパワーなのです。

おわりに

このUPQによるサードウェーブ、いろいろな業界で応用できそうです。
サードウェーブ飲食店。
第一の波はファミレスが活況だった時代でしょう。
第二の波はエンタテイメント性であるソフトを重視した時代で東京ではモンスーンカフェやZESTなどのグローバルダイニングが先導しました。
そして、第三の波となる決定的な飲食店は出てきてません。
このように業界を俯瞰して大局的に考えてみると思い切った戦略が出てくるでしょう。

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