はじめに
ほとんどのヒトは、ジブンは特別な人間であると思っている。
あまり顔には出さないが、他のヒトとは違うから、うまくいってないと思えばヒトのせいにする。
それはポジティブであり、鬱にならない処方箋です。
前世占いなどで、アナタの前世はアーティストですなんて言われた日にはもう勘違いが始まって傲慢な人間になる。
前世占いを否定するつもりはないが、アーティストは何回前の生まれ変わりなのか?
確率論でいくと人口比率から、前世が著名人であることは十分ありうる。
生まれ変わりがあるとしたなら、いくつか前の前世はほとんどが農民であろう。
冷静に考えてみればすぐわかることである。
特別視は傲慢さを生む
傲慢がゆえに努力を怠ったことはないだろうか?
『ジブンはスーパーマンだから』とドヤ顏してるヒトはいませんか?
誰しも一度は身に覚えがあるはずである。
ポジティブさが仇になっている場合が十分にある。
自信を持つのはいいことですが、それがにじみ出て謙虚さを失っている時ってすごくカッコ悪いです。
なかなかジブンでは気付かないものです。
そこでジブンを客観視してみることが大事なのである。
俯瞰する能力に長けてる人は空気を読めるし、最短でゴールに辿りつけるであろう。
謙虚さが人間力
基本的に日本人は控えめで謙虚な性格です。
遺伝子的にはそうなのですが、最近はいろんな自己啓発プログラムのせいでポジティブさが全てみたいな風潮です。
ポジティブ自体は悪いことではないのですが、勘違いが多いのです。
ポジティブ→自信に満ち溢れている→行動力がある→雑→横柄、、、の連鎖です。
ホントになんでも知ってるような顔して横柄、失礼なことをするヒトが多いのです。
テンション上がってる時なんかはもうタイヘンです。
アホが全開です。
若い20代ならイケイケでもいいとは思いますが、、、
だからこそ、謙虚なヒトは大人だなと感じます。
人間性を測る材料は『謙虚さ』と言っても過言はありません。
誰も褒める人がいないから自画自賛ばかりする愚の骨頂みたいなヒトもいました。
コチラが恥ずかしくて穴に入りたい気分になったもんです。
“謙虚”もウつになりにくい?
こんな調査結果が出ました。
The More Modest You are, the Happier You are: The Mediating Roles of Emotional Intelligence and Self-esteem | SpringerLink
Modesty promotes well-being through increased emotional intelligence and self-esteem
謙虚な人はウツになりにくいとのこと。
自分の無知を知るということは謙虚さの象徴となります。
それが「知的謙虚」です。
その知的謙虚は人間関係や世界観、知識に影響を与えることが研究で示されています。
しかし、現代社会では特にビジネスの世界では「知的謙虚がない」ことが求められています。
とても欧米型ですが、自分に自信があり積極的で問題への関わり方を変えない、自分を変えないということです。
とても物事がスピーディーに運びそうです。
しかし、柔軟性がないという点では社会性がないのかなと思ってしまいます。
ウツという点では、結局のところ謙虚さが最終的にモチベーションなどのコンディションを上昇させることによって、ウツになるリスクが減少するという結果を生み出すようです。
謙虚さを身につける
謙虚さを身につけるために必要となるのが、自己認識、オープンマインド、共感力です。
フィードバックを求めて受け入れる
信頼できる人にアナタがどれほど謙虚に見えるか、オープンに共感力をつけるにはどうすればいいか率直な意見を求めてみましょう。
謙虚さを身につけるには、まずアナタが改良すべきはどこなのかを教えてもらうことです。
大切なのは、信頼できる人にフィードバックしてもらうことです。
気をつけないとアナタに害を与える可能性もあるかもしれません。
批判も含めて受け入れる
気持ちよくないフィードバックも当然受け入れざるを得ないでしょう。
柔軟性を持って素直に意見を聞くようにしましょう。
学びと成長の機会なのです。
辛抱強く時間と労力をかけて向き合うようにしましょう。
共感力を養う
共感力を養うには他者を敬う姿勢を含めて利他の精神が必要となります。
他者のフィードバックがアナタに最善の努力を尽くそうとしているとしたらアナタは幸せ者なのです。
共感は自己中心的なパターンを断ち切り、他者と自分を結びつけるのを助けてくれます。
謙虚さを身につけるには忍耐と努力が必要かもしれません。
しかし、多くのことを学ぶ機会が得られるのは確かなのです。
ヒトの尺度は経済力?
お金持ちが世の中を支配しています。
お金持ちは強さの象徴です。
特にオトコの人は経済力でその人を測ります。
確かに経済力のある人は生きるチカラがあるということで人間力はあるかもしれません。
しかし、ココロの醜いヒトが多いのも事実です。
もちろん、ココロの美しいお金持ちもいます。
でも、お金持ちになった後でココロを磨いた人が多いのが実情のようです。
後付けで苦労話を美しく変えているのです。
本にあるようなサクセスストーリーはダークな部分は一切ありません。
泥臭い部分がないとなかなか一気に成り上がるのは難しいことでしょう。
やはり、経済力と心の清らかさは相反するところがあるかもしれません。
あくまで、確率論ですが、、、
おわりに
2000年以降にスピリチュアルという言葉も出てきて、精神世界の重要性が年々クローズアップされてきました。
10年前とはだいぶ人々の意識が変わってきたのではないかと感じます。
特に日本人の和を尊ぶ精神性は賞賛されてきました。
資本主義は市場原理です。
和が必要となれば、そこに経済が発生するかもしれません。
これから、少しでも精神性の上昇志向が経済力を押し上げるのでは?
経済力と精神の美しさが比例していく傾向にあるでしょう。
ホントに心美しい人間にお金が入るようになるのが理想の世の中かもしれません。
しかし、心貧しい人間が経済的にも貧乏だと、より悲惨な社会になりそうな気もします。
犯罪も増大するでしょう。
皮肉なものですが、だから、心が貧しい人間にお金をもたせた方が、世の中のバランスは取れるのかもしれません。