目次
はじめに
日本の生産性の低さが叫ばれて久しいですが、解決策はこれといってないのが現状です。
緩やかな物価上昇、賃金上昇があり、また、機械化やIT化の進行により若干の生産上昇はあるものの、世界レベルで見ればOECD加盟国の先進国の中ではビリの生産性です。
特に日本の「おもてなし」が特にサービス業の生産性を下げていることは否めません。
では、このまま日本という国はのんびり指をくわえて経済が後退するのを見ているしかないのでしょうか?
マクドナルドの最低時給を1500円に
はい、結論出ました!
これで一発解決です。
これで日本経済は完全復活です。
マックジョブと揶揄されるほど世界的にマクドナルドは給与が最低となっています。
そのマックジョブの賃金が上がることによって他業種のお仕事も賃金を上げないことには人手不足に陥ります。
すると、必然的に物価を上げないことには人件費が重荷となって利益を吸い取られてしまいます。
そして、売上アップを伴い生産性が上昇するという単純なメカニズムです。
ん?そんなカンタンにいくわけない!と思われるのは当然でしょう。
それを考察していきます。
3種の神器のどれか一つにメスを入れる
やはり、自由経済に先手を打っていって国が経済を先導するしかないのではと考えます。
3種の神器とは先ほど出てきた
・物価上昇
・賃金上昇
・機械化やIT化の進行
この3点の数値が上昇することにより確実な生産性の上昇が見込まれます。
まず、『物価の上昇』ということで単純に今ある商品やサービスを値上げしたところで売上の減少により立ち行かなくなることは完全にわかります。
そして、『機械化やIT化の進行』についてはどの企業も従来取り組んでいることです。
コンピューターの進化により働き方も改善されました。
テクノロジーの進化はフルスピードで進んでいます。
ロボットも登場してきていますが、まだ10年以内で人間の代わりになるほどまでの進化は現時点で期待することはできません。
10年も待てない我が国は残るひとつの『賃金上昇』にメスを入れるしかないでしょう。
『賃金』をテコ入れがいちばんカンタン
マックジョブ、、、、
そう、最低賃金のマックジョブ。
広く周知されているマクドナルドの低賃金。
これを改善することにより、他の企業は動かざるを得なくなるからです。
マクドナルドより賃金を上げないと一気に人手不足により事業が立ち行かなくなります。
賃金を改善して値上げを敢行する。
値上げを敢行するには高付加価値商品やサービスを提供しなければいけません。
全ての経営者は努力しなければ生き残れなくなってきます。
しかし、もしかしたら高付加価値商品やサービスを提供しなくても従来商品で、緩やかな物価の上昇を期待できるかもしれません。
それほどマクドナルドの賃金上昇は影響力があるのです。
しかし、ホントにそんなことが可能なのでしょうか?
マクドナルドの最低時給1500円は可能?
マクドナルド第15期決算公告
によると、直営店売上1641億円。
人件費率を25%とすると、約400億円です。
これを最低時給1500円にするには少なくとも従来人件費の1.5倍はコスト増になります。
なので単純に1.5倍すると600億円の人件費になってしまいます。
純利益が56億円しかないので200億円の人件費増で150億円近い赤字に転換してしまいます。
あくまで単純計算ですが、マクドナルドの最低時給1500円は不可能という結論になります。

マクドナルドは最低時給1500円に向けてすでに動いている?
本国アメリカでも最低時給1500円の波は日本よりはるかに強い波で押し寄せています。
それをマクドナルドが放って置くはずがありません。
当然日本でも動きがあることは間違いありません。
より一層のオートメーション化で生産性アップを目論んでいます。
パティをロボットが焼くのは当然として、生産性アップに向けて努力しています。
しかし、それは従来のスタッフを使っているわけではなく機械が人間の代わりになっているのです。
もう人間を必要としないようにオペレーションを変更しているのです。
おわりに
マクドナルドの最低時給1500円の波は近い将来必ず訪れます。
その時はもう人間が必要のない世界かもしれません。
生産性はアップしたけれでも単純労働は全部ロボットがやる、そんな世界かもしれません。
我々人間は高付加価値を与える仕事に従事しないことには仕事を奪われ生きていくこともままならないかもしれません。
でも政治主導で最低賃金を1500円に設定してみるということをやってみる価値はあると思います。
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