
はじめに
生産性の議論が近年盛んです。
しかし、これといった打開策はないのですが、いろいろな方法を試してみることが最終的には生産性のアップへと繋がることに異論はありません。
その中でも、効果測定が難しい手法もいくつかあるものです。
あることを実施することによってスタッフのモチベーションが上がり、生産性が上昇する。
そんな手法は間違いなく幾つもあります。
でもあまり意識しないで自然と生産性が上昇する方法はないものでしょうか。
生産性向上、個人ができることー『おしゃべり』で生産性向上
以下記事が大変興味深いです。
グループのもっとも重要な成功の予測因子は、同僚とのやり取りの量であることがわかりました(あくまでも量が大切であり、質ではありません)。話す内容は無関係で、技術的なことであろうと、単なる暇つぶしのおしゃべりであろうと、他人と話しをすればするほど、生産性が向上するのです。
おしゃべりの量が生産性向上の鍵なのです。
質は関係ないというのが安心します。
要するにくだらない雑談でもいいのです。
中高生の時、エッチなトークが同級生との絆を強くしたことを思い返します。
おしゃべりに無駄はありません。
絆を強くすることを意識しながらおしゃべりをしてみるといいのかもしれません。

生産性向上、個人ができることー強い絆と新しい血
こうも書かれています。
2005年に、ある研究者チームがブロードウェイの演劇の中にはヒットするものと不興に終わるものがある理由を研究することにしました。制作予算、マーケティング予算、ディレクターの実績など、通常可能性のある要因にすべて着目した結果、出演者と裏方の間に築かれる非公式な人間関係のネットワークが一番重要であることがわかりました。
今まで一度も一緒に仕事をしたことがない人ばかりだと、興行収入も創造性の点でも結果は悪くなりがちです。しかし、出演者と裏方のネットワークが強すぎても、パフォーマンスは良くありませんでした。最大の成功を収めたのは、強い絆と新しい血の両方を備えたチームでした。
同じような効果は他の場面でも観察されています。ベル研究所の花形エンジニアやドイツの自動車産業、為替トレーダーを対象にした研究で、チーム内の団結が強いと同時に、異なるチーム間で自由に情報が交換されるような「緩い結びつき」が長期的にあるグループは新しい物を取り入れていく能力も高いことが実証されています。
従来の人間関係によるおしゃべり+新しい人間との結びつき→最高の生産性
なんです。
最強のネットワーク作りのヒントではないでしょうか。
コツコツと働くことが最高の生産性につながると思いがちです。
でも実際はコミュニケーションの重要性がそのまんま生産性に直結するのです。
生産性向上、個人ができることーおしゃべりな人はアタマもいい
『おしゃべりな人』も『よくしゃべる人』も同じですが、ちょっと意味が違います。
『おしゃべり』は隠し事が出来ず、なんでもしゃべってしまう人
『よくしゃべる人』は単によく話す人で、話す量が物理的に多い人
両方ともあまり受け入れ難いものですが、後者の『よくしゃべる人』はたまにいいことも話すので聞き入ってしまうことがあります。
そして、たまに難しいワードを使ったりして、節々にアタマいいなと思わせる部分が見えたりします。
1.インプットしたコトをすぐアウトプットする
本や新聞で読んだコトをすぐ人に話します。
インプットとアウトプットをすぐ行う、ジブンのものにする。
↓
2.アウトプットの自己満足
聞いてくれる人がいるとアウトプットが楽しいのです。
人が話を聞いてくれるというのは満足を得られるのです。
どんどん、話したくてウズウズしてきます。
↓
3.どんどんインプット
人にジブンの話をしたいからどんどんインプットします。
↓
1.インプットしたコトをすぐアウトプットする
↓
2.アウトプットの自己満足
↓
3.どんどんインプット
↓
1.インプット・・・
↓
・・・
と、ループ状に永遠に繰り返していきます。

なので、インプットとアウトプットの回数の多さから
知識が豊富になっていくのです。
英会話も勉強ばかりしても話せるようにはなりません。
実際に会話してアウトプットしないと意味がないのです。
アナタも『おしゃべり』ではなく、
『よくしゃべる人』になってみてはいかがですか?
生産性向上、個人ができることーコーヒーブレイクの重要性
たいていのビジネスパーソンはコミュニケーションが生産性を向上させることを暗黙のうちに理解しています。
しかし、近年の調査により実証されてきているのです。
コーヒーブレイクを取りやすい環境も整備されてきています。
是非とも、意識してコーヒーブレイクを取ってみると成果が変わってくるのかもしれません。
そして「タバコ」についても同じなのです。
近年、喫煙者は肩身が狭い思いをしていますが、喫煙者にとっては「喫煙」こそが生産性アップの源なのです。
理想系としては、勤務時間は常に100%のチカラを発揮して労働することです。
しかし、ロボットではないので土台無理な話なのです。
生産性を論じる時はこの点を加味して議論しなけれないけません。
やはり時給制で働く場合は1分のムダも許されない圧力みたいなものが働くのです。
せめて日給制にしてみればコーヒーブレイクも許されるような気がするものです。
おわりに
休憩時間を一緒にして同じ空間で集まって休憩する。
そんな簡単なことで売上アップ、利益倍増するのかもしれません。
確かにおしゃべりは脳を活性化させるし、いいアイデアも発掘されるのかもしれません。
コンピューターの進化により劇的に生産性は向上しました。
しかし、デジタルとアナログ両面の変化を促進し、生産性向上に邁進してみることがベストなのかもしれません。

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