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原価率を70%以上かけても必ず儲かるコツとは?

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原価率を70%以上かけても必ず儲かるコツとは?

はじめに


商売においての経費構造というものは、どの業界別でだいたい決まっています。
そして、どの企業や商店も同じ割合なのです。
しかし、ここにきてその経費構造が崩れてきています。
しかも、その経費構造にメスを入れた企業がひときわ儲かっているという事実があるのです。
顧客の要望に適応するオンデマンドや、ネットの普及による物流の変化が理由として挙げられます。
儲かっている企業の戦略を見ていきましょう。

みんなご存知「いきなりステーキ」


立ち食いステーキで大人気の「いきなりステーキ」。
今となっては元気がなく縮小気味ですが、収益構造を紐解いてみると面白いのです。
こちらは原価率60~70%と通常の飲食店としてはありえない原価率なのです。
元々ステーキはお寿司やピザなどと同じくハレの日に食す機会食なのです。
その機会食を普段の日に食す「日常食」化しようとしたのがいきなりステーキなのです。

ちなみに通常の飲食店の原価率は30%程度です。
いきなりステーキは回転率で勝負しています。
お店の滞在時間は、立ち食いなので20~30分くらいです。
そんなに長く立ってはいられません。
この経費構造を机上の空論ではなくて実際に商売化したところはホントにすごいことなのです。
いきなりステーキはアメリカ出店も早い段階で果たしました。
アメリカも当初は日本同様のビジネスモデルで立ち食いにしていました。
しかし、今は立ち食いをやっていないとのこと。
それは最初から想定済みで、立ち食いは宣伝効果のためだったのです。
案の定、かなりのメディアに取り上げられ、アメリカでも大人気でガンガン出店していましたが、現在は、、、。
アメリカでは1,000店の出店を見込んでいたらしく、すごい勢いを立ったのですが。
このように、経費構造を宣伝に使用する柔軟な姿勢は素晴らしかったです。
急激な出店によって会社自体の収益構造がおかしくなってしまっただけで、店舗自体の収益構造は参考になります
いきなりステーキ

70%に限界?


2022年現在、いきなりステーキは収益悪化のため構造改革を行なっています。
現在では原価率50%ほどで推移しているようです。
これも原因としては急速な店舗展開による弊害だと思われます。
店舗が増えすぎたことにより近隣のお店同士が顧客を取り合うようになり、チェーン全体で飽和状態に達しました。
その後大幅な値上げを実施して客離れを起こしました。
「肉質が変わった」と言われるようになり、ここで「50%」という数字が聞かれたようです。
リピーターに強く支持されていたいきなりステーキはここでさらに客離れを起こし、苦しいが故にさらにマイレージ制度の改悪を実施しました。
全体の3分の1の売り上げを占めるゴールド会員に、ドリンク1杯が無料になるという特典が最大の欠陥でしょう。
通常、飲食店はドリンクが稼ぎ頭となります。
マクドナルドもそうですが、ポテトやドリンク、居酒屋などもドリンク注文の多さで稼ぎが決まってきます。
ところがいきなりステーキの肉マイレージでは売上げの半数を稼ぐリピーター会員のゴールド会員が特典で無料ドリンクを頼んでしまうのですからたまったものではありません。
収益構造が悪くなってしまうのは当然です。
これはもう転落のスパイラルでどうしようもありません。
原価率70%というビジネスモデルの欠陥ではなく、急速な出店による弊害が大きかっただけなのではと推測されます。

「ブルースターバーガー」も70%


鳴り物入りで登場した「ブルースターバーガー」。
ブルースターバーガー
OPEN当初は大人気だったため将来マクドナルドの強力なライバルとなるのでは、、、と目されていました。
目標全国2,000店も実現するのではと思われていました。
しかし、2022年結局は全店舗閉店となってしまいました。
ブルースターバーガーも当初原価率70%で最安価格商品は170円を実現していました。
テイクアウト専門にしており、モバイルオーダーシステムを採用しており、キャッシュレス化も実現していました。
IT化も駆使していましたが、結局ハンバーガー自体も早急に値上げをして撤退の憂き目にあったのです。
収益構造を変化させながら営業して様子を見ていたのでしょうがムリが生じたようです。
やはり170円をベースとしていてはちょっとした環境変化に対応するのは難しいのではないでしょうか。
デフレ価格をベースにするのではなくハナっからインフレ価格を織り込んで収益構造を作っていくべきなのでしょう。
日本は世界的に見ても物価上昇に遅れを取っています。
なので、物価の上昇、人件費の高騰を、材料の高騰をベースとしてビジネスを構築しないと何の意味もないでしょう。

原価率驚異の7割、ネット通販専業「ネバーセイネバー」


渋谷にある衣料品専門店「ネバーセイネバー」
なんと原価は7割です。
渋谷に工場があるということで家賃は日本一高い縫製工場ではないでしょうか。
ネット専業ということでリアルの店舗は存在していません。
そして、若い優秀な職人達を雇用する為に資金を充当していることが原価7割の答えなのです。
なぜ、そんな経費構造になってしまったのでしょうか?
実は、創立者が浅草の靴工場を訪問したときのことです。
百貨店などで3万~4万円ほどで売られる高級靴を作るベテランの職人が、節約のために昼食にカップラーメンを食べていたそうです。
そんな状況を見て、ベテラン職人の世界に危惧が生じると思い、工場にもっとお金が落ちる仕組みを構築したのです。
いい製品を残したい思いが徹底した差別化に繋がったのです。
通常、アパレルの原価率は20%程度と低いのです。
ユニクロなどのSPA(企画から販売までを全て行う)で50%程度なのです。
そこで7割の原価率というのは製品に確実に違いが発生してきます。
そこにきて感度の高い渋谷に工場を作ることで、そこで働く職人もいい人材として集まりやすくなるわけです。
ネバーセイネバー

従来の経費構造が成立しない


飲食店だとだいたい原価率30%、人件費率30%となっています。
黄金率とでも言いましょうか。
現場でマネージメントするスタッフは決まった経費構造を死守するべく頑張っているのです。
しかし、この経費構造を突破できるビジネスモデルはないものかと、いろんな企業が挑戦しています。
ワタクシもデリバリー業界でチャレンジしましたが、やはりテスト段階で挫折してしまいました。
成功させることはなかなか難しいのです。
だから、ネバーセイネバーやいきなりステーキの企業努力は相当なものだったと思います。
ネットの普及によりオンデマンド(顧客の要望に即座に応じること)が可能になり、あらゆる点で従来のビジネスを転換可能になりました。
さらにDXの普及が後押しして原価率70%がより現実的になってきたのかなと思います。
人件費を使わずにいくか、逆に思いっきり使うか、どちらかに振り切った方がいいのではないでしょうか。
アイデアをカタチにしやすい世の中になってきたのです。
同じように既成概念を崩すようなアクションをしてみるといいのかもしれません。

フェラーリのような職人ワザが


基本的にはフェラーリのような職人ワザが光る手作り製品が、原価率は高めです。
フェラーリはご存じのように高価ですが非常に人気が高い自動車です。
原価率こそ5割前後のようですが、経費構造が非常に参考になります
上記しました「ネバーセイネバー」同様衣料品の世界では原価率70%に程近い大人気商品が続々登場しています。
それが、岩手県を中心に広がっているのです。
岩手県というのは縫製産業が盛んなのです。
そこで有名なのが「水沢ダウン「岩手ダウン」です。
水沢ダウンはデサントが販売している高機能ダウンジャケットです。
デサントアパレル水沢工場[岩手県旧水沢市(現奥州市)]で生産されています。
北京冬季五輪で各国がチームウエアに採用されるというお墨付きなのです。
岩手ダウンも100年着れるようにと製造されています。
共に、価格は平気で15万円を超えます。
しかし、これが非常に売れている訳なのです。
そして、中途半端ではなく、こだわり抜いた職人の領域での商品なのです。
本当にいいモノを作りたいという思いが高価格商品にせざるを得ない理由なのです。
利益を出すためには最終的に高価なものとなってしまいましたが、顧客はどうしても欲しいので納得して買ってしまう、、、ということなのでしょう。
そこには作り手の本気度が反映されているのです。

最先端事業でも原価率格差が


原価率による業績の違いは旧式の企業だけではありません。
最先端事業にもその違いが出てきています。
YouTubeを主軸として事業を行うヒカキンが取締役となっているUUUMとVtuberを多数抱えるANYCOLORです。
UUUMは、ヒカキン、はじめしゃちょー、フィッシャーズといったトップYouTuberを抱えていて時価総額は230億円です。
ANYCLORは2017年に創業したV Tuberプロダクションの「にじさんじ」を運営する会社です。
多くの人気V tuberを抱えるANYCOLORの時価総額はなんと1,800億円もあるのです。
売上を比較するとUUUMはANYCOLORの5倍以上もあるのになぜこんなに時価総額に差があるのでしょう。
それが利益率の違いなのです。
にじさんじ
UUUMの利益は主に広告費収入です。
対するANYCOLORはV tuberに関するグッズやボイスコンテンツ等を制作し、販売しているのです。
ヒットアニメのグッズがたくさん売れるように、V tuberのグッズやコンテンツもウェブ上で多く売れています。
他にもライブストリーミングで21%もの売上を得ています。
YouTuberを抱えるUUUMと、V tuberを抱えるANYCOLORはともにYouTubeを主戦場にしているものの、売上の構成はかなり違っているのです。
チャンネル登録数や視聴回数などはYouTUberを抱えるUUUMがはるかに多いものの利益率はANYCOLORに軍配が上がっています。
UUUMの原価率は約70%です。
上記掲載の内容の原価率70%とは意味が違いますが、ここでのUUUMの70%はANYCOLORの58%と高く、利益を圧迫しています。
一見似たような業界なのに全く違った経費構造であるというのが学ぶべきところでしょう。
同じ業界であえて違ったビジネスモデルを選択しているのです。
人件費にも違いがあります。
UUUMの従業員数は572人に対して、ANYCOLORの従業員数は230人と半分以下です。
このこともあり、売上高に占める給与の割合は、UUUMの10%弱に対して、ANYCOOLORはわずか4%弱となんと半分以下になっているのです。
そしてANYCOLORの低い広告宣伝費も参考になります。
売上に占める割合はわずか1%です。
それは、V Tuberを通じて、顧客接点を長い時間持っているからではないでしょうか。
動画とキャラクターという2つを用いて一層コンテンツを強化し、顧客の滞在時間を長くしています。
そうすることで、低い広告宣伝費率を通じた高い利益率のビジネスモデルを確立できるようになりました。
ANYCOLORはV tuberを用いて、低い原価率と広告宣伝費率を通じて事業を伸ばしているのです。
同様に収益構造を見直してみることが大切なのかもしれません。

サブスクが脅威のレバレッジを生む


原価率を下げることは当然その分利益が上昇します。
しかし、利益という視点で見ていくと、経費構造よりかは利益を積み増すスピードが速ければ速いほど優秀であるといえるかもしれません。
足し算式でなく、掛け算式で儲けを増やすことでしょう。
例えば、コストコは商品を売るより、会員権を売ることにチカラを入れています。
ご存じ、コストコの会員権は年会費制になっています。
年会費制や月会費制のシステムこそが「サブスクリプション」です。
最近はサブスクを導入する企業が増えてきましたが、コストコも会員がお店に足を運んで定期的に買い物をしてくれるような仕組みづくりの方に重点を置いているのです。
年会費を支払い続けてくれる方が、もちろん原価率を下げるし、利益を雪だるま式に増やしていくことが可能なのです。
会員数が100万人なんていうお化けサービスもいくつか見受けられます。
それこそがレバレッジのチカラではないでしょうか。
なので、アナタのビジネスをサブスクにできないか
原価をかけないで売上を上げる手法なので結果的には減価率の低下を招き、「減価率70%」に近くなっていくのです。
飲食店だからといってカンケーないと思わないでください。
会員制度を新たにつくり別サービスを展開することは全然おかしくありません。
今一度考えてみるといいかもしれません。

基本的には技術革新が、、、


「原価率70%」というのは既成概念に縛られていると到底ムリな話なのです。
従来のビジネスモデルは捨て去って、新しいビジネスを構築するつもりでいなければいけません。
そもそも人件費をかけることができません。
そこは技術革新によって解決するしかなさそうです。
例えば、デリバリーピザのドローンによる配達タクシーの自動運転です。
共に人間の代わりをテクノロジーが担っています。
しかし、こういった技術革新には資本力が伴いますので、中小や個人の方には現実的ではありません。
でも、技術は日進月歩です。
準備だけはしていかないと時代に乗り遅れてビジネスもすぐ破滅してしまうかもしれません。

おわりに


ネバーサイネバーは定期的に工場見学を実施しています。
渋谷という立地にある縫製工場は「ネバーセイネバー」というブランドにとってもストーリー作りとして機能します。
最高のブランディングで企業価値を高めることができます。
経費構造の点でクローズアップされやすい企業ですが、ブランディング手法もかなりウマイなと感心してしまいます。
最近は工場見学も流行っているし、ワタクシもネバーセイネバーの渋谷の工場は行ってみたいなと子供のように思います。
作り手の顔を見せることによって確実にファンをたくさん作ることが可能になります。
そして、職人が年収1,000万を超えるようなシステム作りはこれから必要かもしれません。
職人をもっとクローズアップしていろんな活かし方を模索していかなければいけません。
やはり、優秀な人材のやる気をどのように刺激するかが事業の命運を握ってるのは間違いないようです。

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