商売においての経費構造というものは、どの業界別でだいたい決まっています。
そして、どの企業や商店も同じ割合なのです。
しかし、ここにきてその経費構造が崩れてきています。
しかも、その経費構造にメスを入れた企業がひときわ儲かっているという事実があるのです。
顧客の要望に適応するオンデマンドや、ネットの普及による物流の変化が理由として挙げられます。
儲かっている企業の戦略を見ていきましょう。
目次
原価率70%???ーみんなご存知「いきなりステーキ」
立ち食いステーキで大人気の「いきなりステーキ」。
今となっては元気がなく縮小気味ですが、収益構造を紐解いてみると面白いのです。
こちらは原価率60~70%と通常の飲食店としてはありえない原価率なのです。
元々ステーキはお寿司やピザなどと同じくハレの日に食す機会食なのです。
その機会食を普段の日に食す「日常食」化しようとしたのがいきなりステーキなのです。
ちなみに通常の飲食店の原価率は30%程度です。
いきなりステーキは回転率で勝負しています。
お店の滞在時間は、立ち食いなので20~30分くらいです。
そんなに長く立ってはいられません。
この経費構造を机上の空論ではなくて実際に商売化したところはホントにすごいことなのです。
いきなりステーキはアメリカ出店も早い段階で果たしました。
アメリカも当初は日本同様のビジネスモデルで立ち食いにしていました。
しかし、今は立ち食いをやっていないとのこと。
それは最初から想定済みで、立ち食いは宣伝効果のためだったのです。
案の定、かなりのメディアに取り上げられ、アメリカでも大人気でガンガン出店していましたが、現在は、、、。
アメリカでは1,000店の出店を見込んでいたらしく、すごい勢いを立ったのですが。
このように、経費構造を宣伝に使用する柔軟な姿勢は素晴らしかったです。
急激な出店によって会社自体の収益構造がおかしくなってしまっただけで、店舗自体の収益構造は参考になります。
原価率70%に限界?
2022年現在、いきなりステーキは収益悪化のため構造改革を行なっています。
現在では原価率50%ほどで推移しているようです。
これも原因としては急速な店舗展開による弊害だと思われます。
店舗が増えすぎたことにより近隣のお店同士が顧客を取り合うようになり、チェーン全体で飽和状態に達しました。
その後大幅な値上げを実施して客離れを起こしました。
「肉質が変わった」と言われるようになり、ここで「50%」という数字が聞かれたようです。
リピーターに強く支持されていたいきなりステーキはここでさらに客離れを起こし、苦しいが故にさらにマイレージ制度の改悪を実施しました。
全体の3分の1の売り上げを占めるゴールド会員に、ドリンク1杯が無料になるという特典が最大の欠陥でしょう。
通常、飲食店はドリンクが稼ぎ頭となります。
マクドナルドもそうですが、ポテトやドリンク、居酒屋などもドリンク注文の多さで稼ぎが決まってきます。
ところがいきなりステーキの肉マイレージでは売上げの半数を稼ぐリピーター会員のゴールド会員が特典で無料ドリンクを頼んでしまうのですからたまったものではありません。
収益構造が悪くなってしまうのは当然です。
これはもう転落のスパイラルでどうしようもありません。
原価率70%というビジネスモデルの欠陥ではなく、急速な出店による弊害が大きかっただけなのではと推測されます。
「ブルースターバーガー」も原価率70%
鳴り物入りで登場した「ブルースターバーガー」。
OPEN当初は大人気だったため将来マクドナルドの強力なライバルとなるのでは、、、と目されていました。
目標全国2,000店も実現するのではと思われていました。
しかし、2022年結局は全店舗閉店となってしまいました。
ブルースターバーガーも当初原価率70%で最安価格商品は170円を実現していました。
テイクアウト専門にしており、モバイルオーダーシステムを採用しており、キャッシュレス化も実現していました。
IT化も駆使していましたが、結局ハンバーガー自体も早急に値上げをして撤退の憂き目にあったのです。
収益構造を変化させながら営業して様子を見ていたのでしょうがムリが生じたようです。
やはり170円をベースとしていてはちょっとした環境変化に対応するのは難しいのではないでしょうか。
デフレ価格をベースにするのではなくハナっからインフレ価格を織り込んで収益構造を作っていくべきなのでしょう。
日本は世界的に見ても物価上昇に遅れを取っています。
なので、物価の上昇、人件費の高騰を、材料の高騰をベースとしてビジネスを構築しないと何の意味もないでしょう。
利益率の高い飲食店とは!?
レストランの利益率は非常に低く、平均は2%〜6%です。
ただし、レストランの種類によっては、他の種類よりも収益性が高いものがあります。
アルコール飲料のマークアップが高いため、バーは最高の利益率を持っています。
ダイナー、フードトラック、配達のみのレストラン、産地直送レストラン、ベジタリアンレストランも比較的収益性が高いです。
キャンディーストアやフローズンヨーグルトショップも、コストが低いため、収益性が高くなる可能性があります。
通常、レストランの利益率の範囲は0~15%ですが、平均的なレストランの利益率は通常3~5%で、レストランの粗利益は約70%で推移します。
フルサービスレストランの平均利益率は3~5%、クイックサービスレストランは6~9%、バーは10~15%、ケータリングは7~8%です。
10% の利益率が平均と見なされ、20% の利益率が良好です。
レストランの利益率は約3~6%です。
利益を最大化するために、レストラン経営者は売上原価を最小限に抑え、諸経費を賄うのに十分な価格を設定し、レストランを競合他社と差別化する方法を見つける必要があります。
原価率驚異の7割、ネット通販専業「ネバーセイネバー」
渋谷にある衣料品専門店「ネバーセイネバー」
なんと原価は7割です。
渋谷に工場があるということで家賃は日本一高い縫製工場ではないでしょうか。
ネット専業ということでリアルの店舗は存在していません。
そして、若い優秀な職人達を雇用する為に資金を充当していることが原価7割の答えなのです。
なぜ、そんな経費構造になってしまったのでしょうか?
実は、創立者が浅草の靴工場を訪問したときのことです。
百貨店などで3万~4万円ほどで売られる高級靴を作るベテランの職人が、節約のために昼食にカップラーメンを食べていたそうです。
そんな状況を見て、ベテラン職人の世界に危惧が生じると思い、工場にもっとお金が落ちる仕組みを構築したのです。
いい製品を残したい思いが徹底した差別化に繋がったのです。
通常、アパレルの原価率は20%程度と低いのです。
ユニクロなどのSPA(企画から販売までを全て行う)で50%程度なのです。
そこで7割の原価率というのは製品に確実に違いが発生してきます。
そこにきて感度の高い渋谷に工場を作ることで、そこで働く職人もいい人材として集まりやすくなるわけです。
原価率70%ー従来の経費構造が成立しない
飲食店だとだいたい原価率30%、人件費率30%となっています。
黄金率とでも言いましょうか。
現場でマネージメントするスタッフは決まった経費構造を死守するべく頑張っているのです。
しかし、この経費構造を突破できるビジネスモデルはないものかと、いろんな企業が挑戦しています。
ワタクシもデリバリー業界でチャレンジしましたが、やはりテスト段階で挫折してしまいました。
成功させることはなかなか難しいのです。
だから、ネバーセイネバーやいきなりステーキの企業努力は相当なものだったと思います。
ネットの普及によりオンデマンド(顧客の要望に即座に応じること)が可能になり、あらゆる点で従来のビジネスを転換可能になりました。
さらにDXの普及が後押しして原価率70%がより現実的になってきたのかなと思います。
人件費を使わずにいくか、逆に思いっきり使うか、どちらかに振り切った方がいいのではないでしょうか。
アイデアをカタチにしやすい世の中になってきたのです。
同じように既成概念を崩すようなアクションをしてみるといいのかもしれません。
原価率70%ーフェラーリのような職人ワザが
基本的にはフェラーリのような職人ワザが光る手作り製品が、原価率は高めです。
フェラーリはご存じのように高価ですが非常に人気が高い自動車です。
原価率こそ5割前後のようですが、経費構造が非常に参考になります。
上記しました「ネバーセイネバー」同様衣料品の世界では原価率70%に程近い大人気商品が続々登場しています。
それが、岩手県を中心に広がっているのです。
岩手県というのは縫製産業が盛んなのです。
そこで有名なのが「水沢ダウン」「岩手ダウン」です。
水沢ダウンはデサントが販売している高機能ダウンジャケットです。
デサントアパレル水沢工場[岩手県旧水沢市(現奥州市)]で生産されています。
北京冬季五輪で各国がチームウエアに採用されるというお墨付きなのです。
岩手ダウンも100年着れるようにと製造されています。
共に、価格は平気で15万円を超えます。
しかし、これが非常に売れている訳なのです。
そして、中途半端ではなく、こだわり抜いた職人の領域での商品なのです。
本当にいいモノを作りたいという思いが高価格商品にせざるを得ない理由なのです。
利益を出すためには最終的に高価なものとなってしまいましたが、顧客はどうしても欲しいので納得して買ってしまう、、、ということなのでしょう。
そこには作り手の本気度が反映されているのです。
原価率70%ー最先端事業でも原価率格差が
原価率による業績の違いは旧式の企業だけではありません。
最先端事業にもその違いが出てきています。
YouTubeを主軸として事業を行うヒカキンが取締役となっているUUUMとVtuberを多数抱えるANYCOLORです。
UUUMは、ヒカキン、はじめしゃちょー、フィッシャーズといったトップYouTuberを抱えていて時価総額は230億円です。
ANYCLORは2017年に創業したV Tuberプロダクションの「にじさんじ」を運営する会社です。
多くの人気V tuberを抱えるANYCOLORの時価総額はなんと1,800億円もあるのです。
売上を比較するとUUUMはANYCOLORの5倍以上もあるのになぜこんなに時価総額に差があるのでしょう。
それが利益率の違いなのです。
UUUMの利益は主に広告費収入です。
対するANYCOLORはV tuberに関するグッズやボイスコンテンツ等を制作し、販売しているのです。
ヒットアニメのグッズがたくさん売れるように、V tuberのグッズやコンテンツもウェブ上で多く売れています。
他にもライブストリーミングで21%もの売上を得ています。
YouTuberを抱えるUUUMと、V tuberを抱えるANYCOLORはともにYouTubeを主戦場にしているものの、売上の構成はかなり違っているのです。
チャンネル登録数や視聴回数などはYouTUberを抱えるUUUMがはるかに多いものの利益率はANYCOLORに軍配が上がっています。
UUUMの原価率は約70%です。
上記掲載の内容の原価率70%とは意味が違いますが、ここでのUUUMの70%はANYCOLORの58%と高く、利益を圧迫しています。
一見似たような業界なのに全く違った経費構造であるというのが学ぶべきところでしょう。
同じ業界であえて違ったビジネスモデルを選択しているのです。
人件費にも違いが
人件費にも違いがあります。
UUUMの従業員数は572人に対して、ANYCOLORの従業員数は230人と半分以下です。
このこともあり、売上高に占める給与の割合は、UUUMの10%弱に対して、ANYCOOLORはわずか4%弱となんと半分以下になっているのです。
そしてANYCOLORの低い広告宣伝費も参考になります。
売上に占める割合はわずか1%です。
それは、V Tuberを通じて、顧客接点を長い時間持っているからではないでしょうか。
動画とキャラクターという2つを用いて一層コンテンツを強化し、顧客の滞在時間を長くしています。
そうすることで、低い広告宣伝費率を通じた高い利益率のビジネスモデルを確立できるようになりました。
ANYCOLORはV tuberを用いて、低い原価率と広告宣伝費率を通じて事業を伸ばしているのです。
同様に収益構造を見直してみることが大切なのかもしれません。
原価率70%ーサブスクが脅威のレバレッジを生む
原価率を下げることは当然その分利益が上昇します。
しかし、利益という視点で見ていくと、経費構造よりかは利益を積み増すスピードが速ければ速いほど優秀であるといえるかもしれません。
足し算式でなく、掛け算式で儲けを増やすことでしょう。
例えば、、、
コストコの原価率はご存知でしょうか?
実は、、原価率が9割もあるのです。
小売店のトップである米ウォルマートと比較しても、、、
ウォルマート:原価76%、営業利益率3.8%
コストコ:原価90%、営業利益率3.5%
と、原価率は全く違うのに、利益率はほとんど差がないということがわかります。
なぜだかわかりますか?
コストコは商品を売るより、会員権を売ることにチカラを入れています。
ご存じ、コストコの会員権は年会費制になっています。
年会費制や月会費制のシステムこそが「サブスクリプション」です。
最近はサブスクを導入する企業が増えてきましたが、コストコも会員がお店に足を運んで定期的に買い物をしてくれるような仕組みづくりの方に重点を置いているのです。
年会費を支払い続けてくれる方が、もちろん原価率を下げるし、利益を雪だるま式に増やしていくことが可能なのです。
会員数が100万人なんていうお化けサービスもいくつか見受けられます。
それこそがレバレッジのチカラではないでしょうか。
なので、アナタのビジネスをサブスクにできないか。
原価をかけないで売上を上げる手法なので結果的には減価率の低下を招き、「減価率70%」に近くなっていくのです。
飲食店だからといってカンケーないと思わないでください。
会員制度を新たにつくり別サービスを展開することは全然おかしくありません。
今一度考えてみるといいかもしれません。
原価率70%ー従来の経費構造を打ち破る
アメリカには多くの成功した新しいビジネスがあり、最も収益性の高いものには、webサイトデザイン、クリーニングサービス、eコマース、小売店スペース、技術コンサルティング、セルフレジ、移民法サービス、オンライン講座があります。
ランドスケープデザインと呼ばれる「公共デザイン」も面白いですね。
その他の一般的な中小企業のアイデアには、個人のフィットネスコーチング、グラフィックデザイン、写真撮影などがあります。
事業を始める前に、自分が知識と情熱を持っている事業アイデアを選び、詳細な事業計画を立てることが重要です。
さらに、提供したい製品やサービスに需要があるかどうかを判断することも重要です。
ここで紹介したビジネスはほとんどスタッフを雇用しないということで経費構造もかなり違ってきます。
ビジネスの拡大という意味では難しいかもしれません。
基本的には技術革新が、、、
「原価率70%」というのは既成概念に縛られていると到底ムリな話なのです。
従来のビジネスモデルは捨て去って、新しいビジネスを構築するつもりでいなければいけません。
そもそも人件費をかけることができません。
そこは技術革新によって解決するしかなさそうです。
例えば、デリバリーピザのドローンによる配達やタクシーの自動運転です。
共に人間の代わりをテクノロジーが担っています。
しかし、こういった技術革新には資本力が伴いますので、中小や個人の方には現実的ではありません。
でも、技術は日進月歩です。
準備だけはしていかないと時代に乗り遅れてビジネスもすぐ破滅してしまうかもしれません。
最も収益性の高いビジネス
原価率70%ということにクローズアップしてきましたが、そこは時代の変化とともにオートメーションも発達していますので臨機応変に構造変化しなくてはいけません。
堅実な事業計画、勤勉さ、決意があれば、どんな強力な事業アイデアも成功し、利益をもたらす可能性があります。
ただし、スタートアップコストが低い高成長産業のビジネスは、収益性の高い可能性があります。
たとえば、テクノロジーの台頭により、食料品店を開くよりも、バーチャルアシスタントビジネス(自然な方法で音声やテキスト入力を理解して処理し、それらから学習し、応答することができる高度なコンピュータプログラム)を開始する方が成功する可能性が高くなります。
最も収益性の高いビジネスのいくつかはネットをベースとしていますが、他のビジネスは対面サービスを含み、オフラインの起業家に最適なビジネスもあります。
ということで「収益性」という面で近年海外でイチバン盛り上がっているビジネスを紹介します。
主にアメリカ国内での情報ですので、いち早く日本で導入するのも面白いかもしれないですね。
1.フードトラック
フードトラックの動きは過去5年間一貫して成長しており、今後も続くと予想されており、市場は2028年までに66億ドル(米国市場)に達すると予測されています。実店舗のレストランを開くのにかかる費用の1/3未満で、フードトラックビジネスを開始できます。さらに、地理的な多様性、高収益の可能性、およびすべて独自のカスタム メニューを作成する柔軟性があります。地域によっては、フードトラック市場がすでにかなり飽和状態になっています。
2. 洗車サービス
新車の価格の上昇と機能の拡張により、車の所有者は車を長持ちさせるようになっています。また、ドライバーが車を長持ちさせるにつれて、人々が自動車への投資の価値を維持するのに役立つ洗車などのビジネスも増加し続けると予想されます。
アメリカ人の66%が月に1~2 回、平均して年に13回洗車しています。洗車市場は、2021年の147億ドルから2028年までに207億ドル(米国市場)に増加すると予測されています。
洗車ビジネスをモバイルサービスに変えることで、さらに収益を上げることができるかもしれません。顧客は、特に高級車を所有していて、よりパーソナライズされたサービスを好む場合、洗車に対してより多くの金額を支払う可能性があります。また、移動式の洗車および自動車の詳細サービスとして、物理的な場所を確保するための諸経費や初期費用を回避できます。
3. 自動車修理
2021年には、米国の乗用車と小型トラックの平均使用年数は2002年の9.6年から12.1 年に増加しました。人々はこれまで以上に車を長持ちさせており、メンテナンスと修理のビジネスに大きなチャンスがあることを示唆しています。
さらに、車の所有者は修理のために中小の工場を訪れる可能性が高くなります。修理ビジネスの70% 以上は、ディーラーやメーカー認定の修理施設と比較して、独立した修理施設によって獲得されています。
整備士としてのスキルがある場合は、自動車修理サービスを最も収益性の高いビジネスアイデアの1つと考えるかもしれません。オイル交換、フルード補充、バッテリー交換、ヘッドライト修理などを提供できます。また、間接費を節約したい場合は、モバイルサービスにして顧客のところに移動し、私道やオフィスの駐車場で修理を行うこともできます。
4. パーソナルトレーナー
フィットネストレーナーとインストラクターの雇用は、2020年から2030年にかけて39%増加すると予測されており、これは全職業の平均よりもはるかに速いペースです。しかし、フィットネスへの情熱をキャリアに変えることは、大企業のジムで働くことを意味する必要はありません。また、クライアントをトレーニングするために自分の場所が必要というわけではありません。いくつかのウェイト、バンド、ヨガマットを車のトランクに放り込んで、外出先でフィットネスショーを開催しましょう。
クライアントの自宅でマンツーマンのセッションを提供したり、地元の公園やコミュニティセンターでグループクラスを宣伝したりして、パーソナル トレーナーになることができます。クライアントがフィットネスをより利用できるようにすることは、両方の目標を達成するためのチケットにすぎないかもしれません。
5. 新生児および妊娠後のサービス
ミレニアル世代は、前の世代よりも長く親になることを先延ばしにしていますが、多くの人は最終的に子供を持ちたいと思っています。実際、2018年現在、ミレニアル世代の女性の半数以上が子供をもうけています。
現在、ミレニアル世代とジェネレーションZの両方が親になることを検討しており、妊娠後および新生児関連のサービスをはじめ、子供向けのビジネスの必要性が高まっています。その結果、北米のマタニティ ケア市場が2023年までに30億ドルを超えると予測しています。
特に、ドゥーラ(妊娠・出産・育児を優しく支える「お母さんのためのお母さん」)とラクテーションコンサルタント(母乳育児支援に必要な一定水準以上の技術・知識・心構えを持っていると認定された、母乳育児の専門家)の需要は、新しい母親の間で高まっており、どちらのビジネスオプションも、教育と資格以外の必要経費は比較的低くなっています。
6. 子どもたちの充実活動
アメリカ人は子供をもうけ続けていますが、教育予算の縮小は、伝統的な学問と、音楽、芸術、スポーツなどの豊かな科目の両方がしばしば大きな打撃を受けることを意味します。
成功するビジネスは、子供たちに充実した活動を教えるものかもしれません。今日の子供たちは15年前と同じように課外活動に参加しています。また、一部の調査では、アメリカの親の半数近くが子供の活動に年間1,000ドル以上を費やしていることが示されています。
体操センターや音楽学校を立ち上げたり、水泳のインストラクターや子供向けのヨガの先生になったり、その他の子供中心の活動に専念したりできます。若い学生に簡単に教えることができるスキルを持っている場合は、すでに収益性の高いビジネスを行っている可能性があります。
7. 子供向けのモバイルアプリとエンターテイメント
開発とエンジニアリングに関心がある場合は、テクノロジーを最も若いユーザーに向けることを検討してください。調査によると、子供向けのタブレット、アプリ、モバイル エンターテイメントの需要が高まっています。これらの製品が教育に重点を置いている場合は特にそうです。
モバイル デバイスと幼児教育に関するレポートによると、調査対象の保護者の60%以上が、モバイルデバイスとアプリは、読み書き、数学、科学、世界の言語のスキルを子供たちに教えるのに役立つと考えています。
子供や保護者向けの教育アプリのアイデアはあれば、今こそ次世代のためのあなたの素晴らしいアイデアを前進させ、この潜在的に収益性の高いビジネスを現実のものにする時です。
8. アクセサリーや服装の共有
貸し借りした衣料品やアクセサリーを購入価格の何分の1かで提供しています。また、同じ在庫から複数回の収益が得られるため、これらのベンチャー企業の収益性は非常に高くなる可能性があります。再販プラットフォームのメルカリによる2021年の調査によると、古着市場は2030年までに3倍以上になると予測されています。
他のレンタルサービスでは現在提供されていないファッションやスタイルセンスを持っていれば面白いかもしれません。
数百万ドル規模のファッションスタートアップを立ち上げる準備ができていなくても、ローカルレベルで共有されたファッションから簡単に利益を得ることができます。次の正式なダンスの前に、お気に入りのアクセサリーや洋服のピックをいくつか集めて、借り物パーティーを開催します。
近くに大学があるなら、共有経済ファッションから利益を得る別の絶好の機会です。
9. シェアードホームセンター設備
あなたは、近所で芝生、庭、家の修理ツールを購入する際に頼りになる人ですか? 直接の友人グループ以外にも利用可能な機器を宣伝して、これらのツールを収益性の高いビジネスに変えてみませんか?
周囲の人に役立つ、より専門的で高コストの機器に投資することを決定することさえあるかもしれません。また、顧客が特定のツールの使い方を知らない場合は、機器のレンタルとモバイルサービスを組み合わせて、さらに多くの現金を銀行に預けることができます。
COVID-19 のパンデミックが始まって以来、住宅改修への支出は増加しており、米国の世帯は2020年だけで平均8,305ドルを改修プロジェクトに費やしています。
10. バケーションレンタル
非常に魅力的な観光地に住んでいる場合は、自宅のスペースを旅行者に貸し出すことで利益を上げることができます。Airbnbなどのサイトにより、未使用の休暇用物件や余分な寝室から利益を得ることがこれまでになく簡単になりました。平均的な米国のホストは年間13,800ドル以上を稼いでいます。
Airbnb のホストになることはそれほど難しくなく、この種のレンタルの需要はここ数年だけ伸びています。
11. 電子機器の修理
アメリカ人の85%がスマートフォンを所有しており、アメリカの成人の75%以上がデスクトップまたはラップトップコンピューターを所有しています。また、自宅で仕事をする従業員が増えているため、さまざまな電子機器への依存度がさらに高まっています。
つまり、何か問題が発生した場合、人々はできるだけ早く修正するための支援を求めます。これにより、電子機器の修理は潜在的に有利なビジネスアイデアになります。世界の電子機器の修理およびメンテナンス市場は、2021年の約80億ドルから2026年には96億ドルに成長すると予測されています。
このサービスを利用すれば、壊れたiPhoneの画面、Wi-Fiカード、ノートパソコンのバッテリーのすべてを解決できます。また、顧客のところに出張する意思がある場合は、さらに成功する可能性があります。Appleストアやその他の家電量販店は最近、顧客の待ち時間が長いことで批判を受けており、これはモバイルプロバイダーに有利に働く可能性があります。
モバイル電子機器の修理事業には消耗品の購入という形でいくらかの出費が伴いますが、モバイルであるため、物理的な場所に関連する費用を支払う必要がなくなります。
12.アカデミックコース
オンライン起業家は、教育プラットフォームを通じて、または独自のWebサイトで独立してコースを提供できます。eラーニング市場はCOVID-19パンデミックの発生以来成長を加速しており、2024年には216億ドル増加すると予測されています。
伝統的な学問のコースを提供し、学年レベルの読解、数学、科学、歴史、または標準化されたテスト準備のオンライン指導を提供することからビジネスを始めることができます。10代の若者の代数の宿題を手伝う親向けの復習コースを作成することもできます。創造力があれば、可能性は本当に無限大です。
また、アカデミックコースは高校や大学レベルで終了する必要はありません。オンラインコースを作成して、政治史、仏教神学、ロケット科学への興味もを共有できます。あなたが特定のテーマに興味を持っている場合、他の誰かも同じように興味を持っている可能性があります。
13.語学コース
現在、米国の家族の1/5は、英語以外に1つの言語を話しています。また、全国的に多くの言語が話されているため、オンライン語学学習コースの需要が高まっています。
したがって、英語の専門知識を持ってオンライン教育の分野に参加する場合でも、スワヒリ語の習得を利用する場合でも、あなたから言語を学びたいと思っている人がいる可能性があります。
また、中国語、スペイン語、アラビア語など、最も需要の高い言語の1つを話す場合は、オンラインベースの語学コースが最も収益性の高いビジネスアイデアの1つになる可能性があります。
14. ビジネスまたはマーケティングのコース
COVID-19 のパンデミックが始まって以来、特に多くの従業員が転職や在宅勤務を検討しているため、キャリアに焦点を当てたオンラインコースへの参加が大幅に増加しています。たとえば、LinkedInでは、2020年から2021年にかけて学習に費やされる全世界の時間が53%増加しました。
企業はここ数か月で、授業料の払い戻しの範囲を拡大または開始しました。これは、労働者がこれらの種類のクラスに費やすお金があることを意味します。従業員の14%が、会社がオンライントレーニングコースに対して何らかの補償または払い戻しを提供していると報告しています。また、過去6か月間で、従業員の10%が、雇用主がこれらの種類のトレーニング機会の範囲を拡大または開始したと報告しています。
共有できるキャリアスキルがあれば、少ない初期費用でオンラインコースの作成を開始できます。人気のあるコースのトピックには、簿記、会計ソフトウェア、WordPress、 Web開発、グラフィックデザイン、さらには優れた履歴書の書き方などがあります。
15. 個人の健康
あなたはセラピストまたはカウンセラー、ヨガのインストラクター、ライフコーチですか? あなたが個人的な健康に深い情熱を持っているなら、他の人を助けることができるかもしれません。
ヨガを練習するアメリカ人は平均して月に約90ドルを費やしています。さらに、オンラインでウェルネス活動に参加する人の数も大幅に増加しています。
そして、私たちのリストにある多くのオプションと同様に、知識があれば、個人のウェルネスビジネスを始めるためのコストは低くなります。
誰もが自分自身を向上させたいという願望を持っており、それがオンラインコースのすべてです。共有できるこの専門知識があれば、その知識を収益性の高いビジネスに変えることができます。
16.趣味や興味のコース
多くのコースは、教育やキャリアの見通しを促進したり、人生の大きな変化を促進したりするように設計されていますが、趣味や興味に関するオンラインコースを簡単に設計できます。
書道やクラフトビールに情熱を持っていますか? 特定のビデオゲームをマスターしましたか? 興味のあるトピックについて学ぶためにお金を払っても構わないと思っている人の数に驚かれることでしょう。人気のあるオンライン学習プラットフォームUdemyのベストセラーコースには、Web 開発、倫理的ハッキング、暗号通貨、Photoshop、および描画が含まれます。クラスあたり最大150ドルで販売しているのです。
独自のオンライン コースを作成するためのオンラインコースもあります。これらのコースのいずれかを使用して、独自のオンラインコースビジネスを推進できます。
17.簿記と会計
会計と簿記は、ビジネスオーナーの避けられない作業です。しかし、多くの起業家にとって、お金の管理はビジネスを所有する上で最も退屈な部分です。そのため、一部の事業主はこれらのタスクを外部委託することを選択しています。
自分の簿記ビジネスを立ち上げるのに最適な候補者かもしれません。簿記、会計、税務準備、給与計算サービスは、長い間、起業家にとって最も収益性の高いビジネスの1つでした。
簿記係として、請求書や給与計算を処理したり、経費報告書を編集したりできます。CPAライセンスをお持ちの場合は、ビジネスオーナーが税金を申告したり、貸借対照表やその他の会計書類を作成したり、クライアントの収益について専門的な提案をしたりするのを支援できます。
18. コンサルティング
あなたが長い間ビジネスの世界にいた場合、人々はあなたの業界での知識と専門知識を求めているかもしれません。そのすべてのノウハウを、独立したコンサルタントとしての新しいキャリアに変えてみませんか?
コンサルティングサービスの需要は、特に専門的な産業やビジネス機能を扱う中小企業の間で増加すると予想されています。さまざまな業界のコンサルタントを含む経営アナリストの雇用は、増加すると予測されています。
独立したコンサルタントとして、業界の会議やイベントで講演したり、駆け出しのビジネスの顧問を務めたり、契約ベースで既存のビジネスの戦略を策定するために専門知識を提供したりすることで報酬を得ることができます。
あなたのスキルセットが何であれ、コンサルティングビジネスを始めることは、自分の条件で働きながら夢の収入を得る素晴らしい方法です。
19. ITサポート
テクノロジーへの依存により、IT サポートは、電子機器の修理やその他のテクノロジービジネスと同じくらい収益性の高いビジネスアイデアになります。IT専門家の雇用が2020年から2030年にかけて9%増加すると予測されていることを考えると特にそうです。ITビジネスでは、インターネットやコンピューターソフトウェアに問題が発生したときに顧客を支援したり、セキュリティプログラムやネットワークアップデートをインストールしたりできます。
テクノロジーが簡単に手に入る場合 (そして比較的忍耐強い人である場合)、最も収益性の高いビジネスは、モバイルITサポートを利用して、少なくとも近所で事業を開始する可能性があります。テクノロジーメーカーが通常提供するチャットや電話によるサポートに対抗するサービスを提供できます。これらのサポートでは、待ち時間が長くなり、顧客に未回答の質問が残ることがよくあります。
必要なのは時間、交通手段、そして独自のノウハウだけなので、この費用の少ないビジネス モデルはほぼ純粋な利益になる可能性があります。
20. グラフィックデザイン
消費者の注目を集めようとするブランドの数が増えるにつれて、中小企業にとって洗練された洗練されたイメージがこれまで以上に重要になっています。アドビの調査によると、デザインに投資している企業の73% は、競合他社よりも目立つように投資を行っています。
グラフィックデザイナーの雇用は2020年から2030 年にかけてわずか3%しか増加しないと予想されていますが、業界のグラフィック デザイナーの90%を占めるフリーランスで働くグラフィックデザイナーには、特にチャンスがあります。
Adobe Photoshop、Illustrator、InDesignの使い方を知っていますか? いくつかのデザインクラスを受講しましたか? 優れたブランディングに目を向けていますか? フリーランスのグラフィックデザイナーとして、あなたのスキルをビジネスに活かしてください。経費はほとんどなく、中小企業の経営者が素晴らしいマーケティンググラフィックを作成するのに役立ちます。
21.ソーシャルメディア管理
最近の顧客は、企業がSNSで強力な存在感を示し、SNSで顧客サービスの問題に対応することを期待しています。
多くの中小企業の経営者は、ソーシャルメディアマーケティングに携わる必要があることを認識していますが、すべてのソーシャルメディアアカウントを管理するために必要な時間や専門知識を持っている人はほとんどいません。
Twitterに堪能で、Facebookで生活しており、LinkedInでこれまでに得たすべての仕事を手に入れた場合は、ソーシャルメディアの専門知識を個人起業家のビジネス ベンチャーに変えることを検討してください。
自分のPC、スマートフォン、SNSのアカウントを持っている限り、始めるためのコストはほとんどかかりません。この業界の雇用の伸びは2020年から2030年にかけて11%増加すると予測されています。これは、他のすべての職業の平均よりも速いペースです。
22. マーケティングコピーライター
特に言葉に長けている場合は、その才能を活かして、さまざまな企業のマーケティング活動のコピーを書くことができます。
デジタルマーケティングプロフェッショナルの雇用は2019年から2020 年にかけて前年比で33% 増加し、コンテンツ クリエーター (ブロガー、クリエイティブ ライター、編集者などの役割を含む) の同じ期間で49%増加しました。
キャッチーなスローガンを作成する場合でも、会社の提供する製品の詳細な説明を書く場合でも、独立した請負業者としてそれを行う場合、初期費用はほとんどかかりません。サービスを開始してクライアントとの関係を構築すると、すぐにサービスの利益を得ることができます。
23. バーチャルアシスタントサービス
自宅で仕事をする従業員が増え、チームがさまざまな場所やタイムゾーンに分散しているため、ビジネスは柔軟なアシスタントの恩恵を受けることができます。オフィスで毎日クライアントと会う必要はなくなりました。クライアントがフロリダに住んでいるときは、ニューヨークからアシスタントとして働くことができます。
米国の平均的なリモート バーチャルアシスタントの年収は 63,500 ドルです。
仮想アシスタントとして、顧客を選択し、独自のスケジュールを作成し、電子メールの管理、会議のスケジュール設定、旅行の予約、その他の基本的なタスクを完了して、顧客の生活とビジネスをよりスムーズに運営することができます.
さらに、このビジネスを始めるために必要なのはPCとインターネット接続だけです。
おわりに
ネバーサイネバーは定期的に工場見学を実施しています。
渋谷という立地にある縫製工場は「ネバーセイネバー」というブランドにとってもストーリー作りとして機能します。
最高のブランディングで企業価値を高めることができます。
経費構造の点でクローズアップされやすい企業ですが、ブランディング手法もかなりウマイなと感心してしまいます。
最近は工場見学も流行っているし、ワタクシもネバーセイネバーの渋谷の工場は行ってみたいなと子供のように思います。
作り手の顔を見せることによって確実にファンをたくさん作ることが可能になります。
そして、職人が年収1,000万を超えるようなシステム作りはこれから必要かもしれません。
職人をもっとクローズアップしていろんな活かし方を模索していかなければいけません。
やはり、優秀な人材のやる気をどのように刺激するかが事業の命運を握ってるのは間違いないようです。