
デザインによって人々の行動が変わる。
そんなポイントがあります。
デザインのチカラの素晴らしさです。
近年「デザイン経営」が叫ばれています。
欧米企業の役員はデザイン部門出身者が多いのです。
それくらい「デザイン」は企業にとって欠かせない分野であり要素なのです。
その基本原則を見ていきましょう。
◾️ちなみに、デザインのチカラで売上を格段にアップさせた事実を確認したい方はコチラの「デザイン」という考え方を意識することの重要性からどうぞ!
→「デザイン」という考え方を意識して売上32%アップという驚異の事実
目次
「デザインの基本原則」はいろんな視点から

一言で良い「デザイン」と言ってもいろんなデザインが存在します。
物質的なモノの見た目であるデザイン。
そのモノの使い方や要素も「デザイン」という意味に含まれます。
基本は、直感で無意識に操作でき生活に自然と入り込んでいるのがポイントです。
一般的に日本では「デザイン」と言うと外側の見た目を意味しています。
しかし、そのモノの使い方や原則であったり、使った際にライフスタイルがどう変化したかも「デザイン」に値することを常に考えていれば適切な「デザインのポイント」が現れてきます。
「プロダクトデザイン」で人間の行動に変化を起こすデザインの基本原則
「プロダクトデザイン」というコトバがあります。
主に「製品のデザイン」を意味します。
ここにもデザインの基本原則が存在します。
とてもシンプルですが、たとえば高速道路の駐車場。
高速道路の駐車場は斜めになっています。
これは逆走防止によるものです。
小さい灰皿
そしてクラブやラウンジで出される灰皿。
これがすごく小さくて1本吸い終わると交換しなくてはいけないのです。
これは交換作業をこまめに演出することで、きめ細やかなサービスを心がけているということをアピールしているのです。
ピアノの階段

こちらもよく「プロダクトデザイン」の例となります。
階段を使って欲しいために再デザインしました。
楽しんで階段を利用する。
結果、健康のためになっています。
自然と楽しく使わせる仕掛けがなんとも素晴らしいですね。
深いゴミ箱

ゴミを捨てると「ヒュ〜〜〜、ボトン!」と音がします。
その効果もあって音がなるゴミ箱は、近くにある普通のゴミ箱の約1.5倍のゴミが捨てられたそうです。
こちらも楽しんで環境問題解決です。
バスケットゴールのついたゴミ箱
同じくゴミ箱ですが、コチラ。
バスケットゴールのついたゴミ箱のほうが1.6倍も利用者が多かったとのこと。

駅の階段
上記の「ピアノの階段」と同じくコチラも階段です。
健康のため楽しく階段を利用してもらうための策です。

大阪駅の環状線ホームの階段でで実施しました。
階段の天井に設置したセンサーで天満派と福島派のそれぞれの階段利用者数を計測し、設置したモニターで集計結果をリアルタイムで表示しました。
猛暑のなかで、階段利用者が7%増の大健闘だったとのことです。
万引き防止策
コチラは万引き防止実験をしていることをお知らせして万引きを実際に減少させています。

「万引き防止実験していますよ〜」と告知して、、、

「防犯カメラのピント調整場所ですよ〜」とお知らせして防犯カメラで監視している事実を暗に伝えているのです。
これで年間を通して万引きの被害額が18.4%減少したとのことです。
デザインのチカラでここまでの結果が出ているのです。
「言葉のデザイン」でも変化するデザインの基本原則
放置自転車、ゴミの不法投棄、タバコのポイ捨て。
よく注意書きを見ますね。
言葉にもデザインの基本原則があります。
「自転車駐めるな!」「ゴミを捨てるな!」「タバコ捨てるな!」
直接的な注意書き、、、全然効果なしです。
では、一体どんな書き方が効果あるのでしょうか。
チカン対策にはコレ!
「ご近所の皆様のご協力で、チカンを逮捕できました。ありがとうございます。」
放置自転車対策にはコレ!
「ここは自転車捨て場です。ご自由にお持ちください」
いかがですか?
コツは、相手の立場にたって「嫌なことを言葉にする」というデザインです。
危険防止策のデザイン基本原則

駅ホームでの酔っ払い線路転落防止策が秀逸です。
危険防止のデザインの基本原則です。
通常はホームと並行に椅子が置かれています。
椅子に座った酔っ払った人が急に立ち上がってフラ〜っとそのまま正面に歩き、線路に落ちてしまう事象が多く発生していました。
しかし、椅子の向きを90度変えてホームと垂直に置いた場合、線路転落が明らかに減ったのです。
単純ですが、すごく効果のある策でした。
運動器具もデザイン指向へ

運動器具にもデザインの基本原則があります。
ミズノが2019年6月に発売したスクワット運動補助椅子「ル・プリエ スクワット」が売れているそうです。
売れている要因は、間違いなく「デザイン」なのです。
リビングにあってもインテリアを損なわないデザインがとても秀逸なのです。
インテリア家具を手がける「カリモク」家具のアドバイスを受けながらデザインしたという逸品ならではのデザインです。
こちらは、デザインの工程に関して見た目の視覚(ビジュアル)を重視しています。
しかし、上記のゴミ箱のデザインなどは企画段階から作り上げています。
デザインは広義で「作り上げる」という意味を持っています。
なので、どの段階からデザインするのかによっても意味がかなり変わってきます。
視覚に訴えるだけでなく、なるべく五感に訴えかけるようなデザインは長く愛されることでしょう。
デザインのチカラ
オランダのある電動自転車販売業は、オンラインで自転車を販売するビジネスを拡大していましたが、特にアメリカでの運送中の破損問題に頭を悩ませていました。
事実、アメリカでは配送される商品の約25%が何らかの配送トラブルに見舞われており、この状況がビジネスに大きな負担を与えていたのです。

Vanmoofは様々な対策を試みましたが、根本的な解決には至らず、ここで一つの斬新なアイデアに目をつけます。
それは、自転車を運ぶパッケージを、まるで大型テレビを運んでいるかのように見せかけるデザインへと変更することでした。
この大胆なデザインの変更が、商品の破損や返品率を劇的に減少させることに成功しました。

このアプローチにより、2016年のアメリカでの配送事故は驚異の80%減少。
運送業者も受取人も、中身が大型テレビであるかのように扱うため、ずっと丁寧な取り扱いがなされるようになったのです。
この会社は、この成功を大いに誇り、「デザインの一工夫で長年の課題が解決したのは本当に素晴らしいことです」と語ります。
ただし、他社もこの方法を取り入れ始めれば、その効果が薄れる可能性については懸念を示しています。
デザインの最新トレンドと影響
デザインの基本原則とは?視覚的に伝わるデザインのコツ
では、実際によく使用するプロモーション(販売促進)の基本的なデザインをご紹介します。
チラシなどのプロモーションのデザインの基本原則をまとめてみました。
・字(フォント)を大きく
・色のギャップ(コントラスト比)に注意
・中心に集める(スッキリする)
・スペース(空間)を使ってデザインに余裕を持たせる
・フォントの種類でイメージは大きく変わる
・いろんなチラシを見て参考にする
・クーポンをつける たいてい単一のクーポン券よりも複数種類のクーポン券を乗せた方が効果がある
・数値を使用する際に93%なら「90%を超える方が、、、」と表現する。(ちょっと引いて表現する方が顧客は安心します。)
・色は3色がベスト。 ベース 75% メイン 15~25% アクセント 5~15% これが色の黄金比です。
最低限のデザインの基本原則を列挙しました。
これだけでも気をつけてデザインするとかなり見た人の反応に変化があります。
特にフォントに関しては、故スティーブジョブスが「カリグラフィー」として学生時代傾倒していました。
そして、マッキントッシュをリリースする際に自分のカリグラフィーの知識をすべて詰め込み、美しいタイポグラフィーを内蔵したのです。
それが、現在のたくさんのフォントを生み出しているという事実です。
どういうことかというと、それだけフォントを重要視して、物質のデザインを決定づけるものだからなのです。
そして、同じく紙媒体である飲食店のメニューデザインのポイントです。
コレが推奨する最適レイアウトです。
1ページのメニューでは、ほとんどの人の目は、上から約1/3のところに着地し、次に上に移動してから、下にスクロールします。
2ページのメニューになると、視点はほとんど常に同じ逆の「Z」パターンに従います。
他にも、売り込みたい料理を四角形で囲って注目させる「ボックス」や、最も高い料理のすぐ近くに2番目に高い料理を配置することで、2番目に高い料理をお得だと思わせるというトリックも使用しています。

また、以下のような工夫を盛り込むことで、より利益率を上げることを心がけています。
・利益率が高い料理の説明に「特製」「元祖」「有名」などの言葉を織り交ぜて印象を強くすると良いでしょう。
・価格の表記から「$(ドル)」の表記を排除する。価格ではなく単なる数字なように見せることで、客はより多くの支出を受け入れるようになるそうです。
・「大きなフォント」と「余白は20%以下」を心掛ける。
この世で最も美しい数字1.618、、、
歴史上、ずっと以前より芸術の世界では神秘的なことが多いものです。
映画「ダ・ヴィンチ・コード」も難解な謎解きが強く引き込まれる内容です。
そんな中で気になる数字”1:1.618”とは???
『1.618』とは?
この世の中で最も美しいとされている数字で、黄金比と呼ばれています。
wikipediaによると
世の中のいろんな物が黄金比で構成されているらしい。
法隆寺、名刺、Appleロゴ、モナリザ、、、
自然界では、オウム貝、ヒマワリ、トンボ、、、
日本のような先進国は機能性より見た目の美しさを重視する傾向にあるので、黄金比を意識して活用して人々の潜在意識に作用を働き掛けるのが最先端のマーケティングと位置づけることができます。
そして、黄金比を誰でも手軽にクラウドファンディングに登場。
黄金比を描ける定規です。
持ち歩いて自慢したい!
デザインの4つの基本原則
原則 | 効果 | 適用例 |
---|---|---|
近接 | 関連情報をグループ化し整理する | 見出しと本文を近づける |
整列 | 統一感を持たせ、視線を整理する | すべての要素を左揃えに統一 |
反復 | 一貫性を持たせ、操作性を向上させる | 同じフォント・カラーを繰り返す |
コントラスト | 重要な情報を目立たせる | CTAボタンを目立つ色にする |
これらの原則を活用することで、視覚的に整理され、直感的に理解しやすいデザインを作成できます。
関連する要素をまとめることで、情報のグループを明確にし、視認性を向上させる。
要素の位置を揃え、視線の流れを整理することで、統一感のあるデザインにする。
フォント・色・デザイン要素を統一し、一貫性を持たせることで、視覚的な統一感を作る。
重要な情報を目立たせ、ユーザーの注目を集めるために、色やサイズの違いを活用する。
1. 近接(Proximity)– 関連要素をまとめる
意味: 関連する要素をグループ化し、視覚的に整理することで、情報を素早く伝える原則。
適用方法:
- 関連する情報(例えば見出しと本文、アイコンと説明文)を近づけて配置する。
- 無関係な要素は十分なスペースを空けて区別する。
- 情報のグループを明確にするためにホワイトスペースを活用する。
適用例:
- 良い例: 商品名と価格を近づけて配置し、情報が一目でわかるようにする。
- 悪い例: 見出しと本文が離れすぎていて、関係性が分かりにくい。
2. 整列(Alignment)– バランスを整える
意味: テキストや画像、その他のデザイン要素を適切に揃えることで、統一感のある洗練されたデザインにする原則。
適用方法:
- 左揃え、中央揃え、右揃えのいずれかを統一して使用する。
- 視覚的に見やすいようにグリッドレイアウトを活用する。
- 要素の余白を均等にすることで、バランスを取る。
適用例:
- 良い例: Webサイトのテキストを左揃えに統一し、読みやすさを向上させる。
- 悪い例: ボタンや見出し、画像がバラバラの位置に配置されているため、視線の流れが乱れる。
3. 反復(Repetition)– 統一感を持たせる
意味: デザインの要素(フォント、色、アイコン、ボタンの形など)を繰り返し使うことで、一貫性と統一感を持たせる原則。
適用方法:
- ページ全体で同じフォントやカラーを使用する。
- ボタンや見出しのデザインを統一する。
- ナビゲーションメニューやアイコンのデザインを統一し、ユーザーが直感的に操作できるようにする。
適用例:
- 良い例: 全ページで同じボタンデザイン(同じ色、形、フォント)を使用し、ユーザーがすぐに認識できるようにする。
- 悪い例: 各ページでボタンのデザインが異なり、どこがクリックできるのか分かりにくい。
4. コントラスト(Contrast)– 重要な情報を強調する
意味: 色、サイズ、フォント、太さなどの違いを利用し、重要な要素を際立たせる原則。
適用方法:
- 背景色と文字色のコントラストを強めて、可読性を高める。
- 重要な情報(CTAボタンなど)を目立つ色にする。
- 見出しと本文のフォントサイズを適切に変えて、情報の優先度を示す。
適用例:
- 良い例: 背景が薄い色のとき、黒などの濃い色の文字を使用して可読性を向上させる。
- 悪い例: グレーの背景に薄いグレーの文字を使用し、可読性が低いデザインになる。
デザインの基本原則はAIDMA
販売チラシでもLP(ランディングページ)でも、購入に至るまでのプロセスは同じでとても重要です。
自然と意識せずとも購入行動を起こすようなフローを作ることが必須なのです。
内容と順番がきちんと合致していないと購入まで辿り着く確率はグンと低くなります。
行動心理学に基づいた代表的モデルの一つ「AIDMA」に沿ってプロモーションを行っていけば間違いありません。
アイドマ(AIDMA)とは、
Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)です。
チラシをデザインするとしたらこのように進めます。
1.ファーストビュー 【Attention(注意)】
キャッチコピーリード(キャッチコピーの説明)◯◯◯
↓
2.特徴・おすすめポイント 【Interest(関心)】
こんな方におすすめです。
↓
3.問題提起・お悩み共感 → 解決 【Desire(欲求)】
こんな事でお悩みではありませんか?
▼
◯◯◯◯なら、解決できます!
ビフォーアフター
↓
4.◯◯◯が選ばれる理由
↓
5.レビュー・実績アピール → 安心感・信頼感 【Memory(記憶)】
↓
6.実績・メディア掲載
↓
7.お問合わせはコチラ 【Action(行動)】
現在のデザインの基本原則
最近は「フラットデザイン」。
フラットデザインは、立体感や質感などの演出が少ない平面のデザインです。
立体的な効果を出すシャドウなどを用いず、色や形などによりシンプルなサイン、を用いて構成されます。
凹凸のありなしだけでなく、スッキリとした印象を与えるミニマルデザインなのです。
そして「マテリアルデザイン」。
マテリアルデザインは、2014年6月、Googleより新たなデザインガイドラインとして、発表されました。
マテリアルは読んで字の如く「物質的な」「具体的な」という意味で、ユーザーの操作性を重視して、直感で理解できることを目的としています。
直感的な理解ができるよう、平面の画面でも立体的に見えるようにデザインするなど視覚的な工夫を取り入れているのです。
例えば、ボタンやクリックが、誰が見てもすぐにわかるように表現されています。
そしてその「フラットデザイン」「マテリアルデザイン」の潮流の中にもうまく入り込んでいるのが「アイソメトリックデザイン」です。
簡単に言うと斜め上から見たイメージで、立体感が出せるのが特徴で、見た目に美しいのです。
コチラの動画はアイソメトリックデザインを動かしています。
成功するデザインには法則が存在します。
経験値を積んで「デザインのポイント」を理解していきましょう。
インターネット時代のデザイン基本原則
スマホの登場でデザインの世界でも大きな変化が訪れています。
以前までは紙媒体が主なチャンネルであったグラフィックデザインも、現代ではスクリーンから表示されることががメインになっています。
スマホの普及が進み始めた2010年代ごろからWebサイトのデザインに “レスポンシブデザイン” が採用されています。
レスポンシブデザインとは、ユーザーが利用しているPCやスマホ、タブレットなどの画面のサイズに合わせ、サイトのレイアウトやコンテンツが可変式に表示されるデザインのことです。
このデジタルデバイスの多様化や、スタートアップを中心に、ロゴの「アイコン化」が急速に進みました。
それが前項に登場した「フラットデザイン」であり「マテリアルデザイン」です。
最近ではロゴなどもレスポンシブにする動きが進んでいます。
5大定義&3大心理的ハードル
デザインとは何か?という定義であり、「基本原則」を紹介しています。
1 審美性 色彩、形状、素材などで満足感を与える。美しさ。
2 独創性 既存のものや競合する商品などに対して、デザインがいかに差別化を図っているか。
3 機能性 使いやすくまた機能的であること。素材や形状が、デザインの目的にあっているか。
4 経済性 かかるコスト(経費)が流通する価格と見比べて適正かどうか。
5 信頼性 権威を使用したり、いかに信頼性を持たせることができるか。
外側の見た目だけではなく、この5点を意識して内面もデザインするとホントに必要とされるデザインが完成されるのです。
さらに、人々は感情で動く生き物です。
色々な心理的ハードルが無意識に発生するものです。
プロダクトやサービスを開発する際の主な心理的ハードルを理解した上でデザインすることが大切です。
1.操作性ハードル
要するにガラケーじゃなく「iphone」ということです。
操作性重視です。
ページ遷移の早いwebページもそうですね。
第一印象で見やすいwebページはやはりどんどんクリックしたくなります。
離脱の多いページはまず改善です。2.認知的ハードル
アタマを使わせない、脳に負荷をかけない優しいフローなどを心がけることです。
ゲーム感覚で物事が進んでいくことが好ましいのです。
苦痛やイライラを与えないことです。
「メルカリ」がヒットして「ヤフオク」という巨大コンテンツに並ぶ理由がココにあります。
スキマ時間をうまく取り込んだメルカリは、絶えずメルカリをチェックして面白いモノがないか探させるようなデザインを施しています。
エンタメ需要をうまく取り込んだフローを構築できているのです。
定期的に入札状況をチェックするなど億劫になってしまいました。3.感情的ハードル
これはAIの進歩によるところも大きいです。
自分から情報にアクセスするプッシュ型が面倒になってきているのです。
プル型で情報が自動でやってくることがカンタンになってきているのです。
AIでマッチングして情報だけが降りてくる。
そこにアクセスするだけなら心理的ハードルが低いのです。
Tiktokは踊りを披露しているイメージの強いアプリです。
そこにはTiktokの戦略があります。
Tiktokは同じ曲に対して同じ振付をしたダンス動画が多く見られます。
これは、他のユーザーが行っているダンスを真似て「自分バージョン」の短い動画をアップし、極端に目立ちすぎないようにしています。
気軽に投稿できるようにして心理的ハードルを下げているのです。
流行りの「歌ってみた」や「踊ってみた」ではリーチできなかったユーザーを取り込むことができています。
心理学的効果(視線誘導・色彩心理)
ユーザーの視覚や行動心理学などをしっかりと理解し、活用すればデザイナーとしての能力が一段と高まります。
コチラでは、代表的なデザインの10の法則です。
1. ヤコブの法則
- ユーザーは、既存のプロダクトやWebサイトでの経験をもとに、新しいデザインにも同様の操作性を期待する。
- ユーザーが慣れ親しんだ動作を活用することで、直感的で使いやすいデザインを提供できる。
2. ヒックの法則
- 選択肢が多いほど、ユーザーが決断するのに時間がかかる。
- 選択肢を絞ることで、ユーザーが迷わずに行動できるデザインが可能になる。
3. 80/20の法則
- 全体の成果の80%は、20%の努力や要素から生まれる。
- デザインでは、重要な20%に焦点を当てることで、効率的なユーザー体験を提供できる。
4. パーキンソンの法則
- 与えられた時間が多ければ多いほど、作業はその時間を全て使い切る傾向がある。
- 締め切りを設けることで、ユーザーの行動を促進するデザインが可能。
5. フィッツの法則
- 対象が大きく近いほど、ユーザーが操作しやすくなる。
- モバイルデザインでは、重要なボタンを大きく配置し、指で簡単に届く位置に置くことが推奨される。
6. ミラーの法則
- ユーザーが一度に覚えられる情報の量は7±2個である。
- 画面に表示する情報量を制限することで、ユーザーの理解を助けるデザインが可能。
7. テスラーの法則
- システムやプロセスには、避けられない複雑さが存在する。
- ユーザーの負担を減らすために、その複雑さをシステム側で処理することが重要。
8. FBMモデル
- 人の行動や習慣は「モチベーション」「能力」「引き金」の3つの要因で構成される。
- これらをデザインに組み込むことで、ユーザーの行動を促すことができる。
9. ドハティのしきい値
- システムの反応が0.4秒以下であれば、ユーザーはスムーズに操作を続けられる。
- このしきい値を超えると、ユーザーはストレスを感じやすくなる。
10. 3対1の法則
- ネガティブな感情を打ち消すには、3つのポジティブな感情が必要である。
- デザインにおいても、ユーザーに3倍のポジティブな体験を提供することが望ましい。
経営のデザインポイントー「デザイン経営」
近年、「デザイン経営」というコトバを聞くようになってきました。
先進国である日本は成熟市場であり、商品やサービスの差別化も難しくなっています。
そこで「デザイン経営」なのです。
社会のニーズを利用者目線で掘り起こし、デザインの手法を用いてブランドやイノベーション力を高めるのです。
企業価値をバージョンアップさせる取り組みのことを言います。
経済産業省・特許庁もデザイン経営に力を入れ始めました。
民間有識者らと「産業競争力とデザインを考える研究会」を組織し、2018年5月に「デザイン経営宣言」という報告書をまとめました。
そして、デザインについて「人々が気づかないニーズを掘り起こし、事業にしていく営み」としています。
さらに、企業がデザイン経営を実践するために、次の二つをあげています。
1.経営チームにデザイン責任者がいること
2.事業戦略構築をトップダウンでデザインが関与すること
大手企業に関しては、いろんな企業がデザインに対して変化が起きています。
iPhoneの「アップル」を起源として、「マツダ」や「メルカリ」、「MUJI」などが頑張っています。
かたや、中小企業はどうでしょうか?
感度の高い経営者はやはり取り組んでいるようです。
「デザイン経営」は何からスタートする?
「デザイン経営」というのは社内にデザイナーを常駐させることではありません。
意識の問題でデザイン経営を浸透させるには従業員一人一人に「デザイン経営」の重要さを説くしかありません。
しかし、なかなか意識というのはカンタンに変化しないものです。
でも意識を変えること自体は無料でできることとで、根気強く浸透させて決めることなのです。
そこでまずは「会社のロゴ」や「名刺」からでも変えてみればいいでしょう。
案外名刺が変わったことによる心理的影響というのは大きいものなのです。
周りの環境から変えていくことにより内面に変化が訪れるものです。
是非とも、名刺からでも新しく制作していきませんか?
デザインと機能とのバランスが取れた時に商品やサービスがヒットしていくのです。
Q&Aセクション(よくある質問)
Q1. デザインの基本原則とは何ですか?
A: デザインの基本原則とは、視覚的に整理され、美しく分かりやすいデザインを作成するためのルールです。代表的な原則には「近接」「整列」「反復」「コントラスト」があります。これらを適用することで、情報が明確になり、視覚的に伝わりやすくなります。
Q2. 近接(Proximity)とは何ですか?
A: 近接とは、関連する要素を近づけて配置することで、情報のグループを視覚的に明確にする原則です。例えば、見出しと本文を適切に近づけることで、読者が素早く情報を理解できます。
Q3. 整列(Alignment)の重要性は何ですか?
A: 整列は、デザインの要素を規則的に配置することで、統一感を生み出す原則です。適切な整列が行われていると、視線の流れが自然になり、読みやすさが向上します。例えば、テキストや画像を左揃えに統一すると、スッキリとした印象を与えることができます。
Q4. 反復(Repetition)がデザインに与える影響は?
A: 反復とは、同じデザイン要素(フォント、色、形など)を繰り返し使用することで、一貫性を持たせる原則です。これにより、デザインが統一され、視認性やブランド認知度が向上します。例えば、ボタンのデザインを統一すると、ユーザーが直感的に操作しやすくなります。
Q5. コントラスト(Contrast)はなぜ重要なのですか?
A: コントラストは、異なる要素の視覚的な差を強調することで、重要な情報を目立たせる原則です。例えば、背景色とテキスト色のコントラストを強めることで、可読性を向上させることができます。また、ボタンやCTA(行動喚起)の色を際立たせることで、クリック率を高める効果もあります。
Q6. デザインが人に与える影響にはどのようなものがありますか?
A: デザインは、色彩やレイアウトによって人の感情や行動に大きな影響を与えます。例えば、暖色系(赤やオレンジ)は活発な印象を与え、寒色系(青や緑)は落ち着いた印象を与えます。また、適切なデザインは、ブランドの信頼性を向上させ、ユーザーのコンバージョン率を高める効果があります。
Q7. モバイルデザインにおける基本原則は何ですか?
A: モバイルデザインでは、以下のポイントが特に重要になります。
- シンプルなレイアウト – 不要な要素を削減し、視認性を高める。
- タップしやすいボタン – ボタンを適切なサイズにし、誤操作を防ぐ。
- 読みやすいフォント – 画面サイズに適したフォントサイズと行間を設定する。
- 高速な読み込み – 画像やスクリプトを最適化し、ページ速度を向上させる。
これらを意識することで、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させ、離脱率を下げることができます。
Q8. 良いデザインを作るために初心者ができることは?
A: 初心者がデザインのスキルを向上させるためには、以下のポイントを意識すると効果的です。
- 基本原則を学ぶ – 近接、整列、反復、コントラストの4つの原則を理解する。
- 優れたデザインを参考にする – 良いデザインのサイトやアプリを観察し、分析する。
- ツールを活用する – CanvaやFigmaなどのデザインツールを使って実践する。
- フィードバックを受ける – 他のデザイナーやユーザーから意見をもらい改善する。
継続的に練習しながらデザインのコツを掴んでいくことが大切です。

おわりに
iPhoneの登場により、デザインもずいぶん変化したものです。
iphoneのヒットには「操作性」によるとことろが大きいのです。
プロダクト開発の優先順位に「操作性」が欠かせないことの結果です。
「UX」(user experience)の重要性です。
iphoneにしても機能的にはあまり進化してなく、先進性はあまりないのが現状です。
実は再デザインしただけの結果なのです。
最近流行りのチャット系アプリも同様です。
メールという通信手段があるにもかかわらず、「LINE」や後発のビジネスチャットアプリ「チャットワーク」や「slack」は大人気で欠かせない存在となっています。
両アプリケーションともに使いやすくて常時アプリを開いているような状況です。
「操作性ハードル」を下げることがデザインのポイントなのです。
デザインなどの見た目に拘るというのはアイデンティティに変化しやすいものです。
ブランディングとして効果も得やすいのが特徴です。
スタッフの士気などにも影響を及ぼします。
「フェラーリ」で働くスタッフはかっこよくて自慢したいものです。
是非とも「デザインの基本原則」を知っていただきたいものです。
デザインによる力は大きな変化を生み出します。
以下記事よりご確認ください。
◾️3Dのようなアイソメトリックデザインはとても見やすくわかりやすい図法です。コチラのアイソメトリックデザインはあなたのビジネスを集客に活かすから確認してください!
→アイソメトリックデザインはあなたのビジネスを集客に活かす
◾️革新的なデザインは爆発的な集客をもたらす可能性を秘めています。コチラのマーケティングに革命をもたらす革新的デザインの力から確認してください!
→マーケティングに革命をもたらす革新的デザインの力!
◾️マーケティングデザインとは、商品の魅力を視覚的に伝え、ターゲットオーディエンスに効果的にアプローチするためのデザイン手法です。こちらの効果的なマーケティングデザインでビジネスを成長させる秘訣から確認してください!
→効果的なマーケティングデザインでビジネスを成長させる秘訣
◾️文字の字体であるフォントは近年注目されています。フォントを変えるだけでいろんな効果が見られるからです。こちらのチラシ・パンフレットのフォントに!デザインの重要戦略ーフォントのチカラから確認してください!
→チラシ・パンフレットのフォントに!デザインの重要戦略ーフォントのチカラ
◾️ある調査では、デザインを経営に活用している企業は平均と比べ、売り上げの伸びが32%もアップし、株主へのリターンも56%高くなっているという結果が出ています。こちらの「デザイン」という考え方を意識するから確認してください!
→「デザイン」という考え方を意識して売上32%アップという驚異の事実
◾️「いいデザイン」と「売れるデザイン」(セールスデザイン)は大きく違います。やはり「売れるデザイン」を目指さないと意味がありません。こちらの【セールスデザイン】「売れるデザイン」の作り方から確認してください!
→【セールスデザイン】「売れるデザイン」の作り方
