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ブランディング例ーヨーロッパカーブランドと松坂牛とコーラ

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ブランディング例ーヨーロッパカーブランドと松坂牛とコーラ

VOLVO(ボルボ)、SAAB(サーブ)、OPEL(オペル)のヨーロッパメーカーをご存知でしょうか?
25年、いやもっと前に日本でも流行ったクルマ、SAAB(サーブ)。
VOLVO(ボルボ)とほぼ同時期くらいにクローズアップされた、共に北欧スウェーデンのカーメーカーです。
「頑丈」というイメージの強かったSAABとVOLVO。
同じヨーロッパのBMWやメルセデスとはテイストが違う北欧のクルマは上品で感度の高い人たちが乗るハイセンスなクルマでした。
VOLVOは 現在でもかなりの台数を見かけますが、SAABはさっぱり見かけなくなってしまいました
一体どうしてしまったのでしょう。
「ブランディング」という観点でみていきましょう。

saab

ブランディング例ーVOLVO(ボルボ)、SAAB(サーブ)、OPEL(オペル)の違い

VOLVOの現在

ボルボは現在、中国の自動車会社吉利が所有しており、自動車業界の世界的リーダーです。
開発の拠点はスウェーデンに置かれたまま、質の高いモデルを製造し続けています。
2017年7月、ボルボが2019年以降に発売するモデルは内燃機関のみのパワーユニットを採用しないと発表しました。
時代の流れにいち早く対応する姿勢を見せ、北欧の枠を超えたグローバルなブランドとなるという方向性を選択したのです。

VOLVOの過去

スウェーデンの自動車メーカーのVOLVO。
この国は古くから工業国として知られており、特にスウェーデン鋼は上質な鉄鋼の代名詞とされていました。
ボルボの誕生にも、金属加工の会社が関わっているのです。
角張った形をしたモデルが特徴的です。
とりわけ注目を集めたのは、ワゴンモデルです。
実用に徹したフォルムが逆に新鮮で、クルマに荷物をたくさん積んでレジャーに出かけるというトレンドにも親和性があったのです。
今や、「安全性が高い車」というイメージが強いですが、以前はそうではありませんでした。
というのも、VOLVOは、高級路線で売り出したり、頑丈さを売り出したり、一貫したメッセージを発信できていなかったのです。
アピールポイントが中途半端だったせいで、どんどん市場から取り残され始めていました。
「これではまずい」と思ったVOLVOは、自社の歴史を振り返って何をアピールするべきかを検討したのです。
今やどの車にもついている「3点式シートベルト」もボルボが一番最初に導入していたし、エアバッグも他社より2年も早く開発されていました

OPELの現在

以前はゼネラルモーターズが所有していたオペルは、現在はPSAグループが所有しています。
オペルは 1899 年に設立されたドイツの自動車メーカーです。
2017年にPSAに買収されて以来、ブランドのグローバル化に取り組んでいます。
OPELは2020年に日本市場への復帰を発表しています

SAABの現在

サーブが誕生したのは第2次大戦後です。
母体となったのは軍用機を製造していたスウェーデン航空機株式会社です。
SAABは、1977年に量産車初のターボを搭載したりしてヒットを飛ばしていました。
しかし、GMの傘下に入ったSAABは、2000年以降、GMの衰退に引きずられどんどん落ち目になっていきました。
何度か経営権が移ったり、破産を繰り返して、2017年度よりブランド名を社名と同じNEVSに変更し、SAABを使用しないことを発表しました。
、、、ということでSAABは無くなってしまったのです

SAABのシンボルカー

SAABといえばやっぱりコレ!SAAB900ターボカブリオレ。
無骨なデザインですが、これこそ北欧デザイン、という感じがしたものです。
saab
日本人の目から見てカッコイイ!というデザインのクルマではないと思います。
もともとヨーロッパのデザインはぶっ飛んでるイメージがあるものです。
しかし、どこかしらセンスと気品を感じるのがヨーロッパなんでしょう。
そして、最終型のSAAB、、、
日本人にとってもカッコイイと呼べるデザインではないでしょうか。

最終型saab

SAABベースの電気自動車が中国で復活

そして、NEVS社の最新のモデルがSAAB9-3をベースにしたEV車(電気自動車)が中国で復活です。

NEVSは9-3のコンセプトモデルを披露し、これらのモデルが中国の天津市で運用されるカーシェアリングなどのサービスを提供することを発表しました。
航続距離は約300kmで、車載Wi-Fiやスマートフォンによるバッテリー管理機能を搭載し、無線によるソフトウェア・アップデートも可能だ。
NEVSによれば、キャビンのエアフィルターにはかなりの高品質のものが装備され、車内の空気を屋外の有害な微粒子から守ります。
NEVSの新型EVは中国で生産され、2018年から路上を走り始める予定とのこと。

ブランディング例ーVOLVOは一貫してブランディングを

VOLVO、SAAB、OPELの3社のうち勝ち抜いているのは実質VOLVOだけです。
VOLVOの一貫したブランディングによるところが大きいのです。
VOLVOはどのメーカーよりも、安全性にこだわっていることに気づいたのです。
VOLVOは、メッセージを「安全性」に絞り、それを前面に打ち出そうと、どの車を買ってもオプション不要で、同じレベルの安全性が手に入ることを一貫して伝えました。
そして、発信したことを実現できるように、安全性を追求したのです。
その結果、「安全性=VOLVO」という地位を築くことができました。
そして、VOLVOには、スウェーデン空軍向けの軍用機や軽飛行機の製造にも長い歴史があります。
VOLVOは、安全性、イノベーション、グローバル展開に重点を置いているため、オペルやサーブに比べて成功しています。
今日の自動車の標準的な安全機能となっています。
VOLVOはまた、アウディや他の自動車メーカーで使用されている4WDモデルを制御するためのHalderxシステムを開発しました。
さらに、電気自動車や自動運転技術の開発など、イノベーションにも力を入れています。
ヨーロッパ、アジア、北アメリカ、南アメリカに工場を持ち、グローバルに拡大しています。
対照的に、SAABの成功は主に、1980 年代から 1990 年代にかけての日本での人気によるものでした。
SAABは1937年以来、主に軍用機の生産に注力してきました。
しかし最終的には2012年に破産を申請しました。
VOLVOはまた、世界的に拡大しながら独自のアイデンティティを維持することができました。
新技術への投資が不足しているため、OPELの販売は減少しています

VOLVOのブランドイメージ

VOLVOブランドは、安全性と信頼性に関連しています。
同社のビジョンは、「VOLVOに乗っている人が死亡したり、重傷を負ったりすることがあってはならない」です。
安全へのコミットメントを物語っています。
VOLVOは最近、ブランド アイデンティティを更新し、ロゴを2次元の要素を持つフラットなモノクロデザインに変更しました。
Volvo Experience System は、会社のロゴタイプ、色、グリッド、アイコン、UX 原則、画像などへのアクセスを提供します。
このシステムにより、VOLVOブランドの迅速かつ正確なデリバリーが可能になります。

VOLVO experience

2020年のVOLVO XC40 は、スウェーデンの自動車ブランドがベーシックブランドからトレンドに乗った例です。
そのモダンなデザインと機能は、VOLVOブランドのイメージを高めるのに役立ちました。
同社はまた、VOLVOブランドの完全性を維持するためにデジタルコミュニケーションをどのように使用すべきかを概説するブランドアイデンティティおよびコミュニケーションガイドラインを持っています。

ブランディング例ーお馴染みブランドの効果

では、次に日本でも有名なブランドを見ていきましょう。

「松坂牛」というブランディング

かたや、日本でもお馴染み「松坂牛」。
今でこそ和牛ブランドはたくさん存在しますが、やはり国内で一番有名な和牛ブランドは「松坂牛」ではないでしょうか。
誰しも「松坂牛」と聞けば「美味しいお肉」と思うはずです。
それは、お肉だけではなく松坂牛というブランドを一緒に食べていることと同じなのです。
単純なお肉の味だけではなく、松坂牛というブランドを一緒に食べているからです。
「あの有名な松坂牛なら、おいしいだろう」と思いながら食べた結果、より美味しく感じてしまうわけなのです。

「コーラ」のブランディング例

そして、ブランディングで言うとやはり忘れてはならないのが「コカコーラ」です。
「ペプシ」とのシェア争いによって数多くのプロモーションも見受けられます。
ペプシがコーラのシェアをどんどん奪っていた時期がありました。
それじゃやばい!とコーラは動きました。
どうやって、ペプシがコカコーラからシェアを奪っていたかというと、コカコーラとペプシのどっちが美味しいか?
どっちがコカコーラでペプシかをわからない状態にして、飲み比べをしてもらった結果、ペプシが勝利して行ったのです。
当時流行りの「比較広告」です。
このペプシが勝利したというニュースがアメリカ中に知れ渡り、ペプシはシェアを倍増させていたんです。
そこで、コカコーラがペプシへの反撃として新商品を投入したのですが、「昔の味を返せ」と、コカコーラに非難殺到でした。
人はコーラを飲むときに、単純に味だけを求めているわけじゃないということです。
顕在化していない潜在意識下で、人は味だけではなく伝統ある本物のコーラを味わいたい、という気持ち・感情も一緒に感じながら、飲んでいるという事実なのです。

おわりに

SAABブランドは無くなりましたが、SAABのDNAはNEVSの電気自動車に引き継がれています。
なかなかのデザインで、先進性を持って新たな旋風を巻き起こすのではないかと期待しています。
ぜひ、早めにカブリオレを出して欲しいものです。
あっ、中国の大気汚染ではムリかも、、、、

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