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ソフトバンクから巨額出資を受けた「ズームピザ」のビジネスモデルを生かせないのか?

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約5分
ソフトバンクから巨額出資を受けた「ズームピザ」のビジネスモデルを生かせないのか?

はじめに

ワタクシ、「ピザ」に関わって30年近いものでピザに関することは敏感なのです。
そして、「ピザ」に関わる事業に関して気になってしょうがありません。
今、ワタクシの中で熱いのはアメリカでテストマーケティング中のある企業です。
、、、と言っても、ワタクシすでにこのブログでご紹介しています。

そう、ワタクシが今一番注目しているのが「ズームピザ」なのです。
その「ズームピザ」が、、、。

なんとソフトバンクが550億円もの出資を検討

そして2018年、コチラのニュースが飛び込んできました。

なんと、ズームピザにソフトバンクが550億円もの出資を検討しているとのこと。
いやはや、驚きです。
しかし、この「ズームピザ」は2018年当時まだたったのトラック3台で営業しているのみだったのです。
それだけ、ソフトバンクがズームピザの可能性に注目していたということなのです。

この「ズームピザ」、何がすごいって、、、
ロボット化が異常に進んでいます。
もちろん、テスト段階ではありましたが、、、。
そして、トラックの中で調理しながらお届けができるという素晴らしいシステムが可能となっています。
ズームピザイメージ
このデリバリートラックにはオーブンが56台設置されています。
12分以上かかる配達にはGPSで到着予想時刻を計算し、3分15秒前に遠隔操作でオーブンのスイッチが入り焼き始めます。
製造拠点は1都市1箇所とし、デリバリートラックでネットワークを作りラストワンマイルを「モペッド」と呼ばれる電気自転車で配達したりします。
製造拠点からデリバリートラックへの補充は専用バンを使用する分散型のピザデリバリーシステムを構築しました。
この分散型のピザデリバリーシステムならトラックの配置を変えることで地域の需要変化に素早く対応することができます。
一般的にピザの調理と配達にかかる時間は平均45分と言われるが、ズームピザは約22分で完了するとされていました
完全に一人でお届けまで完結できるピザ屋さんが可能となっています。
調理のロボット化に関してはどの企業も頑張っていますが、それをトラックで可能にしてしまうところにすごい可能性が潜んでいるのでしょう。

ズームピザ事業の日本展開を狙っていたワタクシ、、、

ワタクシ、今まで新規事業に投資をしてきたことがあります。
ピザに関する事業にも投資したことがあります。
なので、この「ズームピザ」に関しても事業に興味があり、近年ではイチバン注目していました。
去年、実際、投資家の方何人かに「ズームピザ」の事業を日本に輸入できないか話を振っていました。
そこで、このソフトバンク出資を検討のニュースが飛び込んできました。。。。
率直な感想は、、、ソフトバンクがこれだけ巨額の投資を検討しているなんてジブンの目も捨てたもんじゃないなと喜ぶ反面、チャンスを逃してしまって悔しい思いの方がかなり強いです。
はっきり言ってケタ違いの出資額です。

ソフトバンク主導の「ビジョンファンド」がすごい!

ソフトバンクという会社は携帯電話の会社のイメージが強いです。
しかし、実際はベンチャーキャピタル顔負けの投資会社です。
同じくamazonのオモテの顔はネットショッピング屋さんですが、ウラでは「AWS」というクラウドサーバーでネットショッピングの何倍もの利益を稼ぎ出しています。
同様にソフトバンクはベンチャーキャピタル以上に投資を行っているファンドの側面が非常に強い会社です。
過去には95年にYahooに出資をしたことが非常に有名です。
そして今回ソフトバンクがズームピザに出資を検討しているというニュースにおいて、主導しているこのビジョンファンドですが従来のベンチャーキャピタルとは規模が圧倒的に違うわけです。
このビジョンファンドによって競合に出資されることが何よりも恐怖という状況を作り出してしまったのです。
トップシェアを取ることを必須とされるような巨額を投資することができるビジョンファンドなので、他のベンチャーキャピタルは出資をすることを躊躇するという現状が出来上がってきつつあります。
すでにUberにも出資しているビジョンファンドです。
Uberはすでにトップシェアを誇っている国も多いのです。
将来性があるベンチャー企業を成長させるというテクニックはソフトバンクの孫社長が世界一長けているのかもしれません。
その投資という分野でベンチャーキャピタルをも凌駕させるこのビジョンファンドに投資の話が来たのであれば確実な成長が約束されています。
資金調達であるIPOを目指すベンチャー企業にとって、IPO以上にビジョンファンドからの資金流入が嬉しいことなのです。

ズームピザの今後

ズームは2020年に入り、ピザの製造・宅配事業から撤退しました。
1月に360人を削減し従業員が約300人となったズームは、他の食品宅配業者にパッケージと効率化手段を提供する事業に転換する方針を示したのです。
事実上の撤退です。
しかし、ズームピザのビジネスモデルは今後のビジネスのあり方に参考になりました。
「AI」と「ロボット」という近い将来を担う2大キーワードのあり方です。
この分野の研究をもっと行えば画期的な生産性アップによりいろんな業種で産業革命レベルの動きが起きるでしょう。

おわりに

ズームピザは調べれば調べるほど面白い企業だったのです。
フードビジネスの生産性を上げるべくロボット化することによってサービス業の賃金上昇という課題もクリアできそうです。
、、、というかサービス業に従事する人は職を失う可能性が出てきますが。。。
ピザ屋さんの店主がスタッフを必要とせず一人で営業できるってこんなにすごいことはありません。
休みたいときは自由に休むことだって可能になるのです。
そして人件費がかからないことで利益も従来よりかは多く出るはずでしょう。
ズームピザはフードビジネスの可能性の宝庫なのです。