まだまだ人気の「パンケーキ」。
だいぶ落ち着いてきたもののまだまだ行列の絶えないお店はたくさんあります。
生クリームやフルーツ、チョコレートソースなどがかかったデザート。
とってもカラフルで美味しそうなパンケーキ。
Instagramなどの写真投稿サイトでよく見かけます。
さすがに、かなり食欲を刺激されてしまいます。
やはり、一度は食べてみなきゃ、って思います。
「パンケーキ」って商品名がそそられますよね。
商品名の決め方で売上って大きく変わるなあと思います。
目次
売れる商品名の決め方ーパンケーキっていっても、、、
今更ですが、パンケーキって、実は、、、「ホットケーキ」です。
何を当たり前のことを、と思われるかもしれません。
「ホットケーキ」って言うと、ちょっと安っぽい感じしませんか?
時代の違いでしょうか。
ワタクシの子供時代はホットケーキ全盛だったような気がします。
ホットケーキのミックス粉が必ず自宅に常備されていました。
ちょっと空腹を満たすオヤツタイムはカンタンなホットケーキ。
確か小学校4年生のとき、日本製粉の工場に社会科見学に行きました。
そして、お土産にホットケーキミックスの粉をいただきました。
美味しい美味しいと食べていました。
しかし、、、
続くのです。
ホットケーキが続くのです。
ホットケーキは粉モノだからミックス粉も安いのです。
、、、ということで日々ホットケーキを食べていました。
それで、案の定飽きてしまいました。
パンケーキは新種のデザートか??
そして、パンケーキの流行りに乗ろうと4〜5年前、行列に並びました。
たまたま、空いてたので大して待つこともなかったのが幸いでした。
んで、パンケーキをオーダー。
当時の写真引っ張り出しました。
コチラ
↓↓↓↓
もう、ビジュアルで美味しいに決まってます!
張り切って食べました。
一口目で、
、、、、
ん???コ、コレは、、、
、、、昔の味なんです。。。
生クリームとフルーツが頑張ってるんですけど、
ホットケーキなんです。
やっぱり
パンケーキ=ホットケーキ
なんです。
ジブンと同じ思いをしてるヒトはたくさんいるのではないでしょうか?
大量消費の時代に生まれ育った世代は、ホットケーキをバカ食いしています。
パンケーキ狂騒曲です。
売れる商品名の決め方ー言い方、呼び方を変えるだけで爆発する
結局、何が言いたいかといえば、
言い方、呼び方を変えるだけで違った現象が起きると言うことなんです。
ホットケーキをパンケーキと呼ぶことにした。
それだけなんです。
パンケーキと呼ぶことにして、新たなデザートをイメージさせることに成功したのです。
あれだけの行列を作り出すパワー。
まんまとワタクシ、ひっかかってしまいました。
シンプルですが、すごいことだと思います。
呼び方を変えるだけで新たな市場を創造したのです。
すごくビジネスのヒントが隠されていると思います。
マーケティングの手法の一つです。
同じ商品を別名で販売することにより、いろんな顧客層にアピールすることができます。
顧客には意外なワードがヒットする場合があります。
そして、近年は検索グセがついている人々が大勢います。
検索にヒットさせるためにもいいワードを押さえるべきなのです。
カンタンにできるケーキ
結局パンケーキはホットケーキなんです。
しかし「パンケーキ」と呼ぶことで高単価の商品として生まれ変わることができたのです。
もちろん一手間も二手間もオペレーションを増やしていることが前提となっています。
パンケーキ屋さんで調理作業している人数はとても多いのです。
ある会社が粉に水を加えるだけでケーキが作れるというケーキミックスを開発しました。
しかし、当時の主婦からの人気は今ひとつだったのです。
その理由が、、、
あまりにも簡単すぎて手抜きをしているのではと罪悪感を感じてしまうということだったのです。
その解決策が、水を入れるだけでなく卵を割る作業も追加してあえて主婦の作業を増やしてオペレーションを多くしたのです。
高級ホテルがおもてなしを多く体感させたいために、ホテル構造を複雑にし、トイレを見つけにくくしたのと同じですね。
それによって顧客の満足度が上がっていくのです。
なんでもカンタンに、シンプルにが定説となっている世の中ですが、人々は感情で動いています。
その感情をうまく汲み取っていくことが儲ける秘訣となるのです。
知っていますか?「メタルバナナ」
これは一見するとバナナですが、実は全てが「金属」で作られています。
この「メタルバナナ」は現在、世界中で大量注文があるほどの人気です。
特に台湾では、毎日1000本もの注文があり、生産が追い付いていない状況です。
しかし、この製品が市場に登場した当初は全く売れませんでした。
そんな状況が一変し、突如として売れ始めたのは「ある変更」が行われてからです。
その驚きのマーケティング戦略について、今回はお話しします。
初めは売れなかったメタルバナナ
このユニークなバナナは、広島県の精密鋳造メーカーによって製造されました。
金属でさまざまなオブジェクトを作ることの面白さから、トマトやブロッコリー、メロン、クワガタといった多種多様なアイテムが金属化されてきました。
その一環として「メタルバナナ」も約3年前に誕生しました。
市場に登場した当初は、オブジェや重しとして売り出されましたが、ほとんど売れませんでした。
名前を変えて突然のヒット
製品名を「メタルバナナ」から「バナナハンマー」に変更したところ、用途も「オブジェ」から「ハンマー」へと変わりました。
新しいキャッチフレーズ「摂氏1000度の世界でも釘が打てる」と共にプロモーションビデオも制作されました。
名前を変えた途端、売れ行きは劇的に改善しました。
1週間で300本が売れ、その後、台湾のメディアにも取り上げられ、一日に1000本もの注文が入るようになりました。
現在ではオンラインショップでは、発送まで2〜3ヶ月かかることもあります。
明太子のアメリカ進出: 初の挑戦と苦い結果
ある時、アメリカで明太子を販売しようとした日本人がいました。
日本国内で広く愛されている明太子は、きっとアメリカでも受け入れられるだろうと楽観視されていました。
しかし、予想とは裏腹にアメリカ人からの反応は芳しくありませんでした。
アメリカでは魚の卵を食べる文化が一般的ではないため、多くの人々からは驚きや拒絶の声が上がりました。
「タラのタマゴ?気持ち悪い!」というのが一般的な反応でした。
ところが、商品の呼び方を一つ変えたことで、事態は一変しました。
それまで「タラのタマゴ」として売り出されていたこの商品は、「博多スパイシーキャビア」という新しい名前で再ブランディングされました。
「博多スパイシーキャビア」がもたらしたイメージの変化
この新しい名前は、アメリカ人にとっても魅力的で洗練された響きを持っていました。
突然、「キャビアのような高級感ある美味しいもの」というイメージが広がり、その結果、評価は180度変わりました。
最初は否定的だった反応が、名前の変更だけで明太子はアメリカ市場で大ヒットするに至りました。
商品名がキーとなる消費者の最初の印象
この事例から学ぶべき点は明確です。
商品名が消費者との最初の接点となり、商品の第一印象を決定づける重要な要素であることです。
第一印象が悪ければ、それだけで購入意欲は失せますが、良ければ興味を引き、販売数を伸ばすことができます。
「タラのタマゴ」という名前が否定的な印象を与えたのに対し、「博多スパイシーキャビア」の名前が与えた新しいポジティブなイメージが、商品の運命を大きく左右しました。
もしもあなたが「いい商品を持っているのに売れない」と悩んでいるなら、商品名を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。
名前が製品の存在を明確にする
例えば、かつて「完全崩壊重力天体」という名称で知られていた宇宙現象は、一般の人々には理解しづらいものでした。
しかし、ある博士によって「ブラックホール」という名前がつけられ、その結果、非科学者でも容易にイメージできるようになりました。
名前を変えて成功した他の事例
「モイスチャーティッシュ」→『鼻セレブ』
「モイスチャーティッシュ」という名前で売っていたティッシュは、『鼻セレブ』という名前に変えて、売上はなんと10倍にもなったのです。
「フレッシュライフ」→『通勤快足』
「フレッシュライフ」という名前の靴下は、『通勤快足』という名前に変えて、コチラも売上上昇。
「缶煎茶」→『お〜いお茶』
「缶煎茶」という名前の缶入りのお茶は、『お〜いお茶』という名前に変えて、ご存知緑茶業界でNo.1商品になり、ギネス世界記録にもなったのです。
モスバーガーの新しい食パン→
『バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パン』
モスバーガーの新しい食パンは一斤600円ですがバカ売れしています。
その理由がネーミングにあります。
『バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パン』です。
大手でもこれくらいのことをやっています。
なおさら個人店がやらない理由はないですね。
これらは、全て、商品の中身は一切変えず、商品名だけを変えて、上手く行った事例なのです。
すごくないですか?
商品名やサービス名の決定には、もっと時間とエネルギーをかけなければいけないなと感じますよね。
適切な商品名の重要性は、その製品が市場でどのように受け入れられるかに大きく影響します。
適切なネーミングは非常に重要です。
名前は長く残り、事業や顧客、製品は変わっても名前は変わりません。
名前は企業の長期的な継承物として、存在を形作る魔法のような力を持っています。
売れる商品名の決め方ー商品名をつける
商品は『ネーミング』が9割と言われるくらい重要です。
逆に言うとネーミングさえ秀逸であれば売れることは間違い無いのです。
例えば、「投資zoomセミナー」って聞くとなんか難しそうで全く興味が湧きませんよね。
投資オタクとかであれば別ですが、投資に興味ない普通の主婦なんて見向きもするはずがありません。
でも、これが例えば、
『お小遣い程度でも稼げる zoomセミナー』
だったら、どうでしょうか?
主婦の人でも、一回話聞いてみようかなと思うはずです。
世の中を見渡せば、商品名を変えただけで(商品を変えなくても)売上がドンと伸びた事例はたくさんあるのです。
名前が全てを決めるかもしれません
先日、ある知り合いから相談されたことがあります。
彼は個人でヨガスタジオを運営していたのですが、共同運営者との方向性の違いから、それぞれが別のスタジオを開くことになりました。
彼が新しく立ち上げるヨガスタジオの名前について相談を受けたとき、私はその名前を聞いてすぐに考えを改めるべきだとアドバイスしました。
なぜなら、その名前は市場での成功を左右する可能性があったからです。
そして、このようなアドバイスをするのは今回が初めてではありません。
売れるかどうか?は名前で決まる
商品を売る場合、その成功はしばしば名前にかかっています。
書籍ではタイトル、講座では講座名、セミナーではセミナー名がそれにあたります。
多くの人は、とりあえず名前を決めてしまい、その後にどう売るか、どんなサービスを提供するか、内容をどうするかを考えがちです。
今回相談されたケースでも、彼は名前をかなり適当に決めていました。
その理由を尋ねると、「テレビで聞いたから」とのこと。
これは明らかに間違ったアプローチです。
効果的な名前が商品やサービスの市場での成功に重大な影響を及ぼすことを理解していない証拠です。
名前を適当に決めた典型例
もし私が整骨院を始めるとしたら、適当な名前をつけるかもしれません。
例えば、「サクラ整骨院」とします。
これには特別な意味はありません。
「サクラ整骨院」は、ただの名前に過ぎません。
特に、個人名を使ってビジネス名をつけることがありますが、その人が著名でない限り、違う名前の方が効果的です。
著名人が自身の名前をビジネスに使えば、その名前自体がブランド価値を持つため、集客効果が期待できます。
しかし、名前が一般的であれば、特定の技術や特徴を表す名前の方がずっと良いでしょう。
例えば、整骨院なら「サクラ整骨院」よりも「腰痛専門整骨院」の方が、訪れるべき理由が明確です。
名前で決まる顧客の選択
サービスの名前は、特に目に見えないものに関しては、顧客がそのサービスを選ぶ際の重要な基準となります。
名前だけで、そのサービスの価値や品質を判断することが多いからです。
たとえば、フィットネスクラスを名付けるとき、「60分のヨガクラス」とするか「心と体を整える60分のヨガ」とするかで、受ける印象は大きく変わります。
商品名やサービス名は、一度決めるとなかなか変更することはありません。
だからこそ、最初に適切な名前をつけることが、その後のビジネスの成功に直結するのです。
あなたは、商品名やサービス名を決めるのにどれくらいの時間を費やしていますか?
日本一のセールスレディから学ぶ
柴田和子さんをご存知でしょうか?
柴田和子さんとは、生保セールス日本一を連続30年間、ギネスブックに2度も載り、年間に444億円を売った記録はいまだに破られていない伝説のセールス・レディなのです。
彼女は新宿の京王プラザホテルのラウンジでよく見かけるとのこと。
ホテルのラウンジというのはクロージング場所としてセールスの方はよく利用します。
彼女はいきなり商品の説明をすることはありません。
とっておきのセールストークがあるのです。
普段から「僕はあなたのことを愛しているよ」とか、「子供のこと大事にしている」とか、「家族を大事にしている」とか、いくら言っていても何があるかわからない。
どんなことで突然最後を迎えるかわかりませんよね。
ご自分がなくなったとき「あとのこと頼む」と言い渡しせなかったり、遺書を書いとかなかったりしても、きちんとした生命保険があればご自分の思いが家族に伝わるんです。
だから、生命保険は人生最後のラブレターなんです。
どうですか?
生命保険を『人生最後のラブレター』と言い換えているのです。
これで、契約が決まらないわけはありません。
呼び方変えてコイツも、、
そうそう、呼び方変えてヒットしているのって他にもあります。
ワタクシの田舎のご当地グルメのコレ!
そう「焼きカレー」。
、、、、
これって、、、「カレードリア」でしょ!?
カレードリアの呼び方変えただけでしょ!?
それでご当地クルメにまでしてるって、もはややりすぎ!
でもコレが「売り方」なんですよね!
おわりに
パンケーキ、、、っていいワードです。
なんか食感が気持ち良さそうじゃないですか?
イメージが先行して期待値が高まります。
期待値以上の商品を提供することはなかなか困難です。
しかし、顧客を刺激するきっかけを作って背中を押してあげることが初期段階として重要です。
商品名の決め方って重要ですよね。
同じ商品でもネーミングで売上が格段に変わってくると言うのを覚えておきましょう。