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テイクアウトの新しいカタチ『会員制テイクアウトランチ購入システム』&『手数料0円』

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テイクアウトの新しいカタチ『会員制テイクアウトランチ購入システム』&『手数料0円』

はじめに

世界的にデリバリービジネスが活況です。
中国では出前が盛り上がりすぎてトラブルも多いようです。
デリバリーという中食事業の分類で同じくテイクアウトも活況なのです。
そもそも1日3回の食事を摂るライフスタイルは人口が増えると食事の業界は大きくなるばかりです。
その飲食業界では新たなビジネスモデルが立ち上がっては消えての繰り返しなのです。
そんな中、下記記事が目を引きました。

う〜ん、よくできた仕組みです。
是非、日本でもSTARTして欲しい!

サブスクリプション型ランチテイクアウト??

この ”Meal Pal”(ミールパル)は、要するに『会員制テイクアウトランチ購入システム』とでも言うのでしょうか。

サブスクリプションの料金は、月20食で月額120ドル、12食で77ドル、6食で42ドルと3つのコースから選べます。簡単にいうとランチの回数券を毎月購入するようなイメージ。回数券は1ヶ月以内に使い切らなくてはいけません。

月20食で120ドルって、、、すごく安いです。
1食6ドル、、、600円くらい。
下記メリットを考えれば超〜オトクです!

ランチを食べるユーザー側のメリット
・なんといっても1食あたりが安い!
・行列に並ぶ必要がない
・新しいお店を発見できる
・店を選ぶ、メニューを選ぶの2ステップがない

レストラン側のメリット
・既存のリソースで対応できる
・1日1メニュー
・事前に需要が予測できる
・ユーザーに発見してもらえる

飲食店を経営していたワタクシからしますと、、、すごい嬉しいシステムです。
新規客をゲットしやすいです。
ランチでゲットした顧客をディナーにうまく流すことができます。
そもそもランチ営業するメリットは、新規客をゲットする目的が大きいのです。
ディナー時間帯に顧客を流入させて客単価アップを狙い売上を増加させます。

こんな、ランチ行列を解消するためのシステムで、絶対に需要があるので日本でも始まらないかなあと思っていました。
そしたら、やはり日本でもローンチの情報が!
「サブスクリプション型ランチテイクアウト」が日本でもスタートしています。
それがコチラ!「potluck」(ポットラック)です。

提供エリアは拡大中で、加盟飲食店も増加中です。
いやはや、美味しそうなランチばかりで悩ましい。
コレは流行るに決まってるでしょ。
このPOTLUCK(ポットラック)は渋谷、恵比寿を皮切りにスタートしました。

チケット制になっています。

・6枚チケット  680円/食 4080円
・12枚チケット  650円/食 7800円
・20枚チケット  600円/食 12000円
お伝えした “meal pal”と料金システムも似通っています。
1食600円で見た目すごい美味しそうなランチを購入できるのはたまりません。

飲食店側のメリットも計り知れない

飲食店側はせっかくゲットした新規客を逃すべく、ディナータイムに集客できるように対策をしなくてはいけません。
ディナー向けのサービス券を同梱したりして、ディナータイムに来店してお金を使ってくれることを期待できるでしょう。
そして、ランチで食材ロスを失くせることでしょう。
ランチは通常ディナータイムより低価格のため、売上はいまいちですが客数は増えるものです。
客数が増えると食材を使う量が多くなり回転が良くなって食材の廃棄もなくなるのです。
ランチでお店を回転させるのは新鮮な食材を使用できるということにも繋がります。
もちろんお客様は美味しい料理を食べることができるようになるわけです。

食事のマッチングは今後も続く

テイクアウトランチ購入システムは食事のマッチングシステムです。
食事は全人類がするものなのです。
ということはうまくマッチングすれば誰にでもチャンスはあるということなのです。
飲食業は過当競争ではありますが、マッチング次第でもっとうまくいかせることは可能なのです。
オフィス街のランチ難民はホントに多く、食事するのも諦めたくなるくらいです。
行列で嫌気がさすことも多いのです。
アイデアとIT化でもっと効率よく食事を提供できるのです。
「食事する」という単純な行動ですが、案外バカにできないビジネスチャンスです。

あなたのビジネスもサブスクリプション型(会員制)にする

“Meal Pal”は多種多様な飲食店を巻き込んで会員制にしているところが秀逸です。
なかなかここまでのビジネスモデルを構築することは簡単ではありません。
しかし、単に会員制システムを導入するだけでもメリットはあります
このサブスクリプション型のシステムは会員制なのでビジネスが安定するというメリットがあります。
年間の会員制にすれば毎月の売上はほとんど変化がありません。
ぜひともいろんなビジネスに導入を検討するべきでしょう。

キャッシュフローが安定するのがたまりません。
お客様にとっても会員として差別待遇を享受するのは心地いいことなのです。
お店側と消費者の双方にとって有益なのですから導入しないのは勿体無いことでしょう。

とても流行っている会員制美容室

美容室はコンビニより多いと言われているとても競合の激しい商売です。
勝ち抜くのはかなりの努力を要する業種です。
そんな中、ある美容室も競争にさらされて今にも潰れそうでした。
しかし、会員制を導入して客単価アップに成功してボロ儲けしています。
36万円/年間、24万円/年間、12万円/年間の3タイプの会員制を導入してからです。
もちろん、成功要因はこれだけではありません。
しかし、会員制はニーズがあることは間違いありません。
お客様はひいきを望んでいるのです。
パレートの法則で、どのお店も上位顧客の20%が売上の80%を作っているのです。
上位顧客は会員になる確率は非常に高いのです。
ぜひとも一考の余地はあるでしょう。

手数料課金型に支配されない世界

デリバリーで一世を風靡している「UberEATS」。
加盟店の数はうなぎ上りです。
しかし、手数料の高さで飲食店はヒーヒーです。
そもそも飲食店は1%の経費を削るために日々努力しているのにUberEATSは注文総額の35%を手数料として徴収されるのです。
UberEATSみたいに加盟店をまとめて一般顧客と繋ぐ形態を「プラットフォーマー」と呼ばれています。
「Amazon」や「楽天市場」なども同じですね。
近年は、「プラットフォーマー」が拡大して利益を総取りしていることが多く、非難されてもいます。
そこで、「ビットコイン」みたいな胴元がいない形態が出現してきています。
それこそがネットの真髄というところなのです。
テイクアウトの世界にも登場しました。
それが「おもちかえり.com」です。

非営利団体が運営。
初期費用。
サービス利用料。
販売手数料。
全て無料です。

おもちかえり.com
飲食店をサポートするのが目的で、有志が集って運営しています。
伊藤忠商事がパートナーとなっているとのことです。
このようなサービスが出来上がるのはとても良い兆候です。
「プラットフォーマー」に支配される世界の終わりが見えてくるのかもしれません。

おわりに

このテイクアウトランチ購入システムはメリットが多いです。
この事業が成長しない理由はどこにもありません。
日本ではポットラックが先陣を切ってスタートですが、後追いでいろんな会社がローンチしてくれるのを楽しみにしています。
こうなるとテイクアウト専門店も強力な差別化が必要となります。
飲食店の競争はもっともっと激しくなり、別次元の戦いに入るかもしれません。
この時代の変化にただ美味しい料理を作ればいいと思っているようでは生き抜いていけないでしょう。
「サブスクリプション」というビジネス形態はホントに秀逸で、ニーズがあることは間違いありません。
「プラットフォーマー」ビジネスはリスクが高く資本力が重要です。
時代の移り変わりによってプラットフォームは移行します。
SNSで言うと「mixi」が2005年頃ブームになりましたが、今は「facebook」にとって変わりました。
同様なことがどんどん起こっていきます。
ホントに強いのは「プラットフォームビジネス」ではありません。
コンテンツを積み重ねていく形態の「コンテンツビジネス」なのです。