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ドミナントエリアでも効果がない業界はどうする?

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ドミナントエリアでも効果がない業界はどうする?

はじめに

コンビニの戦いが相変わらず激しいです。
と言いつつも最近はセブンイレブン・ローソン・ファミリーマートの三つ巴で落ち着いてきました。
しかし、ワタクシは横浜在住なのでやはり横浜生まれのコンビニである『スリーエフ』と、福岡出身なので比較的西日本に点在していた広島生まれの『ポプラ』を応援していました。

しかし、スリーエフは今やローソンに吸収され「ローソンスリーエフ」に。
ポプラもほとんど見ませんね。
やはり西日本がメインのようです。
でもまだ小商圏で見ていくと奮闘しているコンビニは存在します。
だがそれはコンビニと言っていいのかわからない業態でもあったりします。
そこにヒントがあるのではないかと思います。

ドミナント戦略

出店の鉄則として「ドミナント出店」というものがあります。
小商圏にまとめて出店して認知させる方法ですね。
どの業種業界でも行う手法です。
コンビニ業界でも当然行われてきました。
セブンイレブンは最近まで沖縄に店舗がありませんでした。
しかし、沖縄でも出店戦略としてドミナント出店を行なっています。
そこで、ワタクシの近所に今は亡きコンビニ「スリーエフ」本社がありますので、ちょっと見ていきましょう。

やはり横浜はスリーエフが多い

横浜のスリーエフ本社のお膝元にはやはりスリーエフが多かったのです。
スリーエフ → スリーエフ → スリーエフ系GOOZ(グーツ)
と、見えていました。
距離にするとそれぞれ50メートルくらいしか離れてないような気がします。


なかなかないですよ、この出店のしかた。
ワタクシは『スリーエフ通り』と呼んでいました。
ファミリーマートが他コンビニの買収を多く手掛けてるのでファミリーマート2店が異常に近すぎるのもよく見ます。
でもこのスリーエフ通りはスリーエフ本社も含まれてるので特別なでした。
典型的なドミナント出店していました。
しかしこのドミナントエリアでさえドミナント効果が薄れていくのでした。

スリーエフはサイコーのブランドを持っている

「スリーエフブランド」は無くなりましたが、直営で「GOOZ」(グーツ)」といブランドを展開しています。
GOOZはなんだかんだ言って本社側で何年も営業しています。
2004年に1店舗目を日本大通りにOPENしています。
「GOOZ」(グーツ)は最強!で素晴らしい店舗です。
しかし、もはやコンビニではありません。
お惣菜屋さんに近いかな、、、
パンは手作り、おにぎりも手作り、お惣菜も手作り、そして淹れたてコーヒーが何種類もあります。

何が最強って、、、まず「コーヒー」が最強です!


セブンイレブンのコーヒーが美味しいと言ったって、こんだけ種類があったほうがいいでしょ!



ドミナント出店を吹き飛ばす

ドミナント出店で地道に知名度を上げる戦略をあっという間に吹き飛ばしてしまうのがTVCMです。
競合店がTVCMで一気に知名度を上げた場合、確実にシェアを持ってかれてしまいます。
ワタクシのいたデリバリーピザ業界も、それまでシェア1位だったドミノピザが90年代にピザーラのTVCMによって一気にシェアを奪われてしまいました。
特にデリバリーピザは配達するビジネスで店舗に行く必要はないので余計に知名度に左右されるビジネスです。
店舗が見えない(可視化できない)とTVCMの影響力は特に強いのです。
そんな感じで横浜でドミナント出店を続けていたスリーエフなんかは大資本でTVCMをバンバン打ってくる大手コンビニに駆逐されていったのです。

他のコンビニは?

福井のコンビニ「オレボステーション」が売上を伸ばしています。
店内にイートインスペースを持ったコンビニです。
最近はイートインスペースのあるコンビニも増えてきましたが、オレボステーションは席数の多さです。
約40席ほどあり、中規模の飲食店レベルです。
そして、なんとバイキングまでやっています。
店内で調理しているので出来立てを食べれるところが人気の秘訣でしょう。
こういった差別化がヒットの理由です。
この店舗をドミナント出店していてドミナントエリアを形成しているからこそなのです。

同じ土俵で戦わない

オレボステーションは差別化の徹底で生き残りをかけています。
やはり同様に徹底した差別化なのです。
都心部では生鮮食品を扱うミニスーパー「まいばすけっと」が増えています。
コンビニ跡地などに急速に出店しているのです。
「まいばすけっと」はイオンが運営しています。
しかし、イオンはコンビニ「ミニストップ」も運営しています。
ミニストップもほとんど出店が止まっています。
しかし、ミニストップは他のコンビニと違って、スナックなどの差別化ができていたのですが、最近はどのコンビニもレジ前惣菜が充実してきてミニストップと似通っています。
なのでもうミニストップも横並びになってしまいました。
やはり徹底的な差別化として「コンビニ」でなく「ミニスーパー」という業態で勝負をかけるのが得策だったのでしょう。
それがうまくいき急速に伸びているまいばすけっとなのです。

おわりに

そうは言っても業界NO1のセブンイレブンだって楽な商売をしている印象はありません。
ホントにタイヘンそうです。
努力しなければ一瞬で首位転落してしまいそうです。
正直、年齢を重ねるとともにコンビニに行く回数も減って来ています。
まいばすけっとやピアゴとか生鮮食料品が充実しているトコに行きたくなるのです。
ドミナントの効果を得るには差別化も欠かせません
そして、八百屋や鮮魚店が気になります。
便利さの追求はある一定まで来ると、もういいのかなと思ったりもします。
要するに専門店に行って買い物も追求したくなるのです。
原点回帰で商店街がまた復活してくれないかなと思っています。

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