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ローカルマーケティングー地域で大人気のお店には繁盛する理由がある。

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ローカルマーケティングー地域で大人気のお店には繁盛する理由がある。

はじめに

長く首都圏で生活しているとマクドナルドやスターバックスなどがファーストフードやカフェの代表格のようなイメージがあります。
「マック行こう」って一年に何回も言ってるような気がします。
それくらい一般に浸透しているマクドナルドですが、地方はちょっと状況が違うようです。
コンビニで言えば、北海道には誰でも知ってるオレンジ看板の「Seicomart」(セイコーマート)という「男爵いもコロッケ」が美味しいコンビニがあります。
北海道ではセブンイレブンよりセイコーマートです。
seicomart
ファーストフードも地域ならではのお店があるようです。

北海道の「ラッキーピエロ」

北海道は函館に集中出店している「ラッキーピエロ」
lucky_shop
ファーストフードというよりはハンバーガーレストランみたいな感じでしょうか。
でも、メニューは豊富でハンバーガーだけでなく、カレー、オムライス、トンカツ、焼きそば、ピザとなんでもあり
こういうちょっとクレイジーなハンバーガーもあります。
hakodate
そして、お店によって作りが全然違います。
こんなんだったり、
botthicheri
こんなんだったり、
santa_shop
メリーゴーランドもあるし、、、
merry
全店違う雰囲気なお店なので日替わりでも楽しめそう。

沖縄の「A&W」

アメリカ生まれの「A&W」
歴史が古く、1963年から沖縄にあるそうなので、マクドナルドが銀座に国内初出店した時より古いのです。
A&W
バンズに竹炭を練り込んだハンバーガーがあったり、
black_burger
ルートビアもあるし、
beer
ロコモコもメニューにあるのが沖縄っぽいです。
なんと、日本初のファーストフードとのこと。

フィリピンには「ジョリビー」

たまに、スカイプで英会話してると話題に出るのがココ、「ジョリビー」
フィリピンでファーストフードと言えば「ジョリビー」。
マクドナルドがファーストフードで一位になれない国です。
それくらいジョリビーは人気があります。
jollibee
もちろん、定番ハンバーガーもありますが、
burger
しっかりゴハンものが、、、
rice_meal
パスタも、、、
pasta
味付けがフィリピン好みのちょっと甘めというのも支持されてる理由のようです。

コンビニの駐車場で食事するヒトの多さから生まれたオレボステーションから学ぶ

コンビニの進化が止まりません。
3強のセブンイレブン・ローソン・ファミリーマート。
コーヒーは美味しいし、カウンターにある揚げ物惣菜も美味しい。
3強以外は再編が進んでいます
そんな中、福井にある変わったコンビニが売上を伸ばしています。
店名は「オレボステーション」

店内にイートインスペースを持ったコンビニです。
最近はイートインスペースのあるコンビニも増えてきましたが、オレボステーションは席数の多さです。
約40席ほどあり、中規模の飲食店レベルです。
そして、なんとバイキングまでやっています。
店内で調理しているので出来立てを食べれるところが人気の秘訣でしょう。
売り上げの約65%を店内調理の食品が占めているそうなので、もはやコンビニというより、レストランにコンビニが併設されているといった感じでしょう。
「車をコンビニの駐車場にとめて食事をする人がいかに多い。」
これを解消するためにこのモデルに落ち着いたようです。
確かに言われてみればコンビニの駐車場のクルマで飲食しているヒトは多い。
そして、コンビニ前にたむろして若者が飲食しているのもよく見ます。
コレってすごいイヤなもので入店を躊躇するときさえあります。
これもまず無くなりますよね。
そういう意味ではすごくメリットのあるモデルです。
もちろん、このモデルは通常コンビニより人件費が多くなるでしょう。
レストラン部門はどうしても人出が必要です。
しかし、地方都市は人件費も安く都会ほど求人にも困らないことでしょう。
一方、このモデルを都会でやると難しいかもしれません。
まず、働き手が不足しています。
サービス業は不人気職ですので間違いなく敬遠されてしまいます。
でも、ニーズは確実にありそうなレストランコンビニ。
首都圏でもOPENしてほしいものです。
オレボステーション
競争の激しいコンビニ業界でさえ資本力に劣る中小企業がアイデア次第で大手に勝る利益をあげています。
大手が真似できないローカル特有の戦略をトコトン追求してみると徹底した差別化ができるのです。
成熟市場でもアイデア次第でどうにでもなるという典型例です。
そして、車内で窮屈そうにコンビニ弁当を食べている姿を注視する姿勢がすべての根源です。
ありふれた景色をスルーするのではなく、ちょっと気にして見て再考してみる。
その癖をつけてるだけで人生を変わったものにできることでしょう。

製品やサービスのローカリゼーション

「ローカリゼーション」とは、ターゲット言語を話す現地の人たちの文化や習慣を、文章の内容に反映することです。 文化的背景を考慮し、ターゲット言語に即した地方化・現地化した文書にすることで、現地の人たちへより浸透しやすくすることをいいます。
製品のローカリゼーションはさまざまなレベルで行われます。

当然のことながら、ウェブサイトのコピー、マーケティング資料、一貫したブランド ボイスの作成に関するものかもしれませんが、使用する色、画像と写真、ウェブサイトのレイアウト、パッケージング、販売戦略、市場へのルート、さらには特定の製品機能なども含まれます。 
スムーズに新しい市場に参入することは、どのビジネスにとっても課題です。
29か国の人々の76%が、自分の言語で情報が記載された製品を購入することを好み、75% はカスタマー ケアが適切であれば、同じブランドを再度購入する可能性が高いことが示されています。
海外進出プランを作成し、1つの国または地域について最初の進出後は、同様のプロセスを、拡大したい他の地域に適用することができます。

製品やサービスをローカライズする方法

海外製品や海外サービスを国内向けに展開する場合の方法を列記しておきます。

1. 新しい市場を把握
独自の調査を実施し、新しいターゲット市場の要望とニーズをできるだけ明確に理解すつようにしましょう。
文化的背景や禁止事項、および人々が書面、ビデオ、またはオーディオコンテンツをどのように消費するかについて確認します。

2. 製品またはサービスのさまざまな要素を明らかにする
製品について考えて、顧客が関わり、やり取りするさまざまな要素を確認。
これには、Web サイトのコピーとランディング ページ、製品画像、デジタル広告とマーケティング資料、パッケージング、購入フローと支払い方法、カスタマー サービス、または製品自体が含まれる場合があります。

3. どんな目的が達成可能であるか
ビジネスの規模、現在の環境、自由に使えるリソースを考慮して、何が達成可能かを分析します。
最初は主に Web サイトのコピーの微調整に集中することにするかもしれません。
徐々に顧客ベースを構築し、新しい市場で最初の分析を収集しようとしている場合は、過度に細分化する必要はありません。  

4. 何に焦点を当てるかを決める。
この時点で外部の専門家を雇うかもしれませんが、最終的には、カスタマー エクスペリエンスに大きな影響を与えるものを決定し、取り組む優先順位のリストを作成することが重要です。 

5. 知識のギャップに立ち向かいます。
あなたが知っていること、および社内で持っているスキルと専門知識に基づいて、必要な外部の支援について考えてください。
たとえば、必要な変更を加えるために、翻訳者、グラフィック デザイナー、または製品開発者を招く必要がありますか?

6. 専門家の助けを借りるかどうかを決定します。
必要なものと必要なインプットのレベルに基づいて、専門家が必要かを選択します。
利用可能なオプションを評価し、最適なソリューションを見つけてください。
 
7. アクションのタイムラインを作成
最も重要な要素に優先順位を付けて、変更が必要なさまざまなタッチポイントの現実的なタイムラインを作成します。

8. どのようにテストするかを考える。
製品やサービスに変更を加えた場合、公開前にターゲット市場でテストするための計画を作成する必要があります。
ユーザー調査を少し実施し、新しい顧客に対して何がうまく機能し、何がうまく機能しないかについて直接的なフィードバックを得ることを意味します。 

おわりに

絶対的王者であるマクドナルドですが、それはどうやら勘違いのようです。
少なくとも、函館や沖縄、フィリピンの人たちはそんなこと全然思ってないでしょう。
これからでも地域一番店になれる可能性はあるものです。
日本という成熟市場で生き抜く術を見出せそうな気がしてきますね。