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社長!より多くの収入を得ることを当然と思う時代はもう終わりです。

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社長!より多くの収入を得ることを当然と思う時代はもう終わりです。

はじめに

収入の格差が近年より一層激しくなっています。
カルロスゴーン氏ではないが、役員報酬が高すぎるという批判も多くなっています。
そんな中コチラの記事

3年間かけて会社の収益を見直し、2014年に給料を従業員全体の平均で20%アップすることに成功。2015年春には「120人の従業員全員に今後3年間、1年あたり最低7万ドルの給料を保証する」と発表しました。従業員の給料をアップさせるために、Price氏は自身の給与額を110万ドル(約1億3000万円)から7万ドルに引き下げ、従業員をクビにすることなく最低賃金を増やす計画で、70人の従業員が昇給し、そのうち30人の給料は倍以上に増やすことができたそうです。

経営陣と従業員の賃金格差を改善すべきである。
それを実践した素晴らしき企業ですね。

経営陣は「雇用」を重く認識せよ

そしてコチラの記事。

サービス業は低賃金が当たり前である。
低賃金を強く受け入れたくない理由として、経営陣との格差である
軒並み、社長は派手な生活をし、末端の従業員は低収入、休みなしである。
では、賃金格差をなくすとどうなるのか??

収益と純利益は前年度の倍に増加していて、顧客をほとんど失うことなく順調に営業を続けています。Price氏は「最低賃金を実現するために自身の給与を大幅に下げましたが、会社の収益が増えれば元に戻すことができるでしょう

やはり、従業員のモチベーションアップは計り知れません。
社会的事業として売り上げを伸ばし、より多くの納税をするための企業戦略としての施策として重要ではないでしょうか?
経営者は起業するときに、理念なるものを決定しているはずで、世の中の役に立つという目標のために経営しているはずです。
リスクを取った見返りとして、より多くの収入を得ることを当然と思う時代はもう終わりかもしれません。
経営者は、次のステップとして、より徳を積むために物質的欲求を捨て、精神的欲求を満たす方にシフトすべきではないでしょうか?
格差は混乱を招き、暴動化する恐れがあります。
経営陣は低次の欲求を捨て、徳を積み、自己成長、自己実現のために高みを目指すべきである。

その後の経営はどうなった!?

2015年から5年が経過した現在、プライス氏の決済代行会社Gravity Paymentsはどうなっているのでしょう?

これだけのことを言っています。

「2015年に7万ドルの最低賃金を始めてから
・私達のビジネスは3倍に成長した
・自分の家を持つ従業員数が10倍になった
・退職金制度401Kへの支払額は倍になった
・70%の従業員が借金を返済した
・子供を持つ従業員数が10倍になった
・転職率が半分になった
・76%の従業員が積極的な姿勢で仕事に取り組んでいる、これは国平均の2倍」

いやはや、スゴイですね!
プライス氏はその決断をした理由の1つに、友人の家の家賃が約2万円(200ドル)も上昇することになり、その支払いに苦労している様子をまざまざと見たことなのだそう。
7万ドルという金額を設定したのは、プリンストン大学の行動経済学者であるダニエル・カーネマン教授による研究が基となっているとのことです。
それによれば、年収830万円(7万5,000ドル)までは収入とともに幸福感も増していきます。
しかし、7万5,000ドルを超えると、収入と幸福感の相関関係は薄くなるとのこと。

従業員の生活の向上を声高に唱えているのがとても印象的です。
コロナウィルスの蔓延の様なこの時代に収入を失ってしまう人も多くいる中で、プライス氏の様な従業員のことを優先して考える経営への称賛は果てしないものとなるでしょう。

アイスクリーム店も続いたよ

アメリカペンシルベニア州ピッツバーグにあるクラボンズ・アイスクリーム・パーラーの共同オーナーであるジェイコブ・ハンチャーさんは、自身の店の時給を連邦政府の定める最低賃金7.25ドル(約790円)から約2倍の15ドルに上げるました。

1週間で「1000人以上の応募があったとのこと。
やはり時給を2倍にするという決断は、ビジネスにとって大いにプラスになったそうです。
2つまたは3つの仕事を掛け持ちしていた多くの人たちが1つの仕事だけにしたことで大きいメリットがありました。
当然のことですが、スタッフ今では時間通りに仕事に来てくれます。
従業員からは以前よりも良いムードで働けていると報告を受けていて、顧客サービスも向上していると。
さらにスゴイのが財政面では、従業員の時給を2倍にしたことでビジネスをサポートしたいと考えるお客様が増えたことです。
それが従業員を支え、サービスの質が向上しているという。

決断は簡単ではなかったが、他の雇用主との競争でハンチャーさんは優秀な従業員を失い、そのせいで他のエリアの店の営業にも問題が発生していたという。

スタッフ第一主義に徹したことがいい成功例となったのかもしれません。

なぜ後に続かない!?

プライス氏の会社Gravity Paymentsの後に続く会社はあるのでしょうか?
経営者は苦労して頑張っています。
それなりの報酬を取ることは当たり前のことです。
しかし、現代社会においては変わらざるを得ないのではないでしょうか?
物質的欲求を排除するためには欲しいものがなくなるまで買い物をし続けるでしょう。
そうやっている間に会社の業績が落ちていって従業員もいなくなってしまうでしょう。
最初から従業員に高い報酬を与え続ければ困難に打ち勝つ様な強い会社になっているはずだったであろうに。

おわりに

必要最小限の生活を好み、ミニマリストであるべきである。
社長自身がモノにこだわり、物欲まみれな姿ってメチャクチャカッコ悪いもんです。
身につけるのはアクセント的なアクセサリーくらいがいいもんです。
ダイヤモンドは気の流れを変えて身を守る「鉱石」という捉え方をして派手目のものは身に纏わなくてもいいのです。
それより他人の幸せに身銭を切る方がいい生き方なのではないでしょうか。