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フラッシュマーケティングの終焉ーグルーポン、ポンパレなどのクーポン共同購入サイトはどうなった!??

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フラッシュマーケティングの終焉ーグルーポン、ポンパレなどのクーポン共同購入サイトはどうなった!??

クーポン共同購入サイトがおせち事件で有名になったのは2011年です。
フラッシュマーケティングと言ってもてはやされたものです。
『GROUPON(グルーポン)』がまず日本に進出してきました。
そして、リクルートが『ポンパレ』をスタートし、クーポン共同購入サイト市場も盛り上がり、いろんなサイトが立ち上がりました。
しかし、今はかなりのサイトが消滅しています。

フラッシュマーケティングとは?

フラッシュマーケティングとは、一定期間限定で割引クーポンや特別価格で商品やサービスを提供するマーケティング手法です。日本では、2010年代初頭に米国から導入され、一時的に大きな盛り上がりを見せました。しかし、近年は市場が縮小傾向にあり、2023年現在は、ピーク時の約半分の規模となっています。

フラッシュマーケティングの終焉ーグルーポン、ポンパレの現状

大手2社は終了、販売停止のお知らせを発表しています。

グルーポン:ショッピングのクーポン販売終了について

重要なお知らせ

【重要なお知らせ】
2020年9月28日をもちまして弊社ウェブサイト及びアプリでのクーポン販売を終了いたします。
長きにわたり、グルーポンのサービスを皆様にご提供できましたことを嬉しく思います。
ご愛顧いただき、誠にありがとうございました。

ご購入済みのクーポンは以下期限までご利用いただけます。
■有効期限 2020年12月27日以前のクーポン
 クーポンに記載の有効期限までご利用いただけます。
■有効期限 2020年12月28日以降のクーポン
 2020年12月27日が有効期限となります。それまでにご利用いただきますようお願いいたします。

ポンパレ:「ポンパレ」からの大切なお知らせ

コチラも下記引用ですが、過去のサイトに表記されていました。

突然ではございますが、このたび「ポンパレ」は、運営方針を大きく変更することとなりました。
2017年4月25日(火)より、定期的な新着チケットの販売をいったん停止し、
現状の形でのチケット販売は、5月15日(月)12:00までとなります。
ご利用の皆様には、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。

ポンパレモール

コチラ、「ポンパレ」も現在は「ポンパレモール」としてショッピングモールを運営しています。


リクルートも楽天やYahooみたいに帝国を築くのでしょうか?
全てのサービスを拡充して顧客をキープするのでしょうか?
リクルートは他の会社と違って頭脳派の会社です。
存在としてはちょっと怖いもんです。

ポンパレはリクルートの他事業との連携を模索するとのことでしたのですが、ショッピングモールとはちょっと残念な気が、、、。
もともとこのクーポン共同購入サイトはインターネットとの相性が良く、オークションみたいに市場が広がっていくのではとの憶測もありました。
実際、アメリカでは好調のようでグルーポンの株価は堅調です。
リクルートのポンパレも赤字ではなかったのでしょうけどそんなに儲からないビジネスモデルだったんでしょうね。

そもそも、クーポン共同購入サイトの目的から逸脱してしまって改善されなかったからかもしれません。
クーポン共同購入サイトの客層に問題があるのではないかと思います。

フラッシュマーケティングの終焉ーグルーポン、ポンパレ以外のクーポンサイトは?

グルーポン、ポンパレ以外ではどうなっているのでしょうか。

GMOの「くまポン」


GMOという大資本が運営してるということで生き残っているようです。
でもあまり勢いはないような、、、

ちょっと高級な「LUXA」


「LUXA」は現在でも比較的動きはある方です。
売上もある程度キープしているように見受けられます。
やはりターゲットをきちんと定めてリッチ層を狙っていることが功を奏しているのかなと思われます。

楽天の「RaCoupon」


コチラもいつの間にか終了してしまってます。
クーポンサイトは違う会社に譲渡されたりしたみたいですが、現在はなくなっているようです。
楽天もいろんなサービスを立ち上げてはどんどん消えていくもんですね。
今は楽天市場で使えるクーポンを掲載しています。

それにしても100近くあったクーポンサイトもたったのこれだけです。
あっという間に衰退するもんですね。
競争が激しかったのである程度の混乱は想定できたものの、大手2社のグルーポンとポンパレの撤退は何を意味するのでしょうか?

フラッシュマーケティングの終焉ーサイト利用者とクーポン販売店舗の思惑の乖離

クーポン共同購入サイト利用者は少しでも安い商品やサービスを購入したくてサイトを常にチェックしています。
そして、クーポンを販売している店舗やホテル、旅館などのサービス提供者は新規顧客獲得のために安売りをします。
新規客を獲得してリピートにつなげたいという思惑があるのです。
商売というのはほとんどがリピートしてくれないことには利益が出ない構造になっています。
リピートして欲しいがために初回限定で割引するのが常です。
しかし、サイト利用者はその思惑通りの動きにならないのです。
初回限定のクーポンを獲得してもリピートに繋がりません。
また、クーポンを求めて回遊するのです。
価格で決断した購入者は価格にしか響かないものなのです
それがインターネットでは特に顕著になります。
はっきり言うと、サイト利用者はクーポン提供側の店舗などにとっては招かれざる客に近いのです。
サイトという閉ざされた空間内での競争でパイを取り合っているだけのことで市場が広がっていないのが一因です。
サイト利用者が増えないとクーポン提供側の店舗などにとっては売り上げの増加は望めないのですが、頭打ちになってしまったのが現状でしょう。

フラッシュマーケティングの市場縮小の理由

フラッシュマーケティングの市場縮小の理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 競争の激化

フラッシュマーケティング市場には、数多くの企業が参入しており、競争が激化しています。そのため、割引率やキャンペーン内容を競うことになり、顧客にとってメリットが薄れる傾向にあります。

  • SNSの普及

SNSの普及により、消費者は商品やサービスの情報を得やすくなりました。そのため、フラッシュマーケティング以外の方法で割引や特別価格を得られる機会が増えています。

  • 顧客意識の変化

顧客の意識が、価格重視から品質や体験重視へと変化しています。そのため、フラッシュマーケティングによる割引よりも、品質や体験を重視する顧客が増えています。

アメリカ本土も業績下降気味

さすがネット企業のグルーポン。
利益率は依然として高いものの売り上げは下降気味で株価も低迷しています。
2019年10-12月(第4四半期)の売上高は6億1230万ドル(約670億円)と、前年同期比23%の減収ということで急激に下降しています。
やはり売り上げが下降していることで成長性に期待ができずフラッシュマーケティングの終焉を感じさせます。
現在の事業に関連する新しい収益体をリリースできていない現状では日本のクーポンサイトも同じ流れをたどることでしょう。

現在のフラッシュマーケティング

ただし、フラッシュマーケティングは、未だに一定の需要があるマーケティング手法です。特に、以下のような業種では、フラッシュマーケティングが効果的に活用されています。

  • 飲食店
    飲食店では、ランチやディナーのピーク時を避けて、空席を埋めるためにフラッシュマーケティングが活用されています。
  • 美容院
    美容院では、新規顧客の獲得やリピーターの増加のためにフラッシュマーケティングが活用されています。
  • レジャー施設
    レジャー施設では、オフピーク時の集客のためにフラッシュマーケティングが活用されています。

フラッシュマーケティングを成功させるために

  • ターゲット層を明確にする
    フラッシュマーケティングは、価格重視の顧客をターゲットにするのが一般的です。そのため、ターゲット層を明確にして、その層に響くような割引率やキャンペーン内容を検討する必要があります。
  • 販売期間を限定する
    フラッシュマーケティングの最大の特徴は、販売期間を限定することです。販売期間を限定することで、顧客の購買意欲を高めることができます。
  • SNSを活用する
    SNSは、フラッシュマーケティングを効果的に告知する手段です。SNSを活用して、キャンペーン内容を幅広く告知することで、より多くの顧客にリーチすることができます。

フラッシュマーケティングは、価格重視の顧客をターゲットにすると効果的です。
また、販売期間を限定して、SNSを活用することで、より効果的に活用することができます。

中小企業でもフラッシュマーケティングを

中小企業でもフラッシュマーケティングを活用している例は数多くあります。以下に、いくつかの具体例をご紹介します。

  • 飲食店
    飲食店では、ランチやディナーのピーク時を避けて、空席を埋めるためにフラッシュマーケティングが活用されています。例えば、東京の下北沢にある居酒屋「居酒屋 たこはく」では、平日のランチタイムに、特定のメニューを半額で提供するフラッシュマーケティングを実施しています。このキャンペーンにより、ランチタイムの売り上げが大幅に増加したとのことです。
  • 美容院
    美容院では、新規顧客の獲得やリピーターの増加のためにフラッシュマーケティングが活用されています。例えば、東京の表参道にある美容室「Hair salon CLIP」では、新規顧客限定で、カットとカラーを半額で提供するフラッシュマーケティングを実施しています。このキャンペーンにより、新規顧客の獲得に成功したとのことです。
  • レジャー施設
    レジャー施設では、オフピーク時の集客のためにフラッシュマーケティングが活用されています。例えば、東京ディズニーランドでは、平日の入園料を割引するフラッシュマーケティングを実施しています。このキャンペーンにより、平日の入園者数が大幅に増加したとのことです。

これらの中小企業は、フラッシュマーケティングを効果的に活用することで、売り上げの増加や集客の拡大などの成果を上げています。

フラッシュマーケティングは、中小企業でも効果的に活用できるマーケティング手法です。
ターゲット層を明確にして、販売期間を限定して、SNSを活用することで、より効果的に活用することができます。

おわりに

渋谷や新宿などの都心の飲食店や美容室なども激戦でなかなかリピート客が育ちません。
常に新規客で回してるという話をよく聞きます。
この恐ろしいスパイラルはお店の寿命を短くします。
そして宣伝広告費が上昇し、客単価は下落傾向です。
クーポン共同購入サイトのビジネスモデル自体は画期的で素晴らしかったのです。
しかし、もう一歩、リピート客を育てるための施策が必要だったのでしょう。
フラッシュマーケティングの終焉はあっという間の出来事でした。

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